にゃん

サロガシーのにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

サロガシー(2021年製作のドラマ)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

代理出産、その考え自体は子供が欲しくても出来ない事情があるカップルにとってはいい考えだとは思うが、お腹を痛めて産んだ子供を産んだら取り上げられる、そんな心境になってしまうんじゃないかと感じた。
実際彼女の子供を産んだ直後からの喪失感みたいなのがヒシヒシと伝わってくる。
子供を産んでからも胸の張りが痛い日々。

ずっと子供に会いたかった彼女だったが、ちゃんと会って子供を抱いた時、"子供を育てていく気持ちはない、やっぱり代理なんだなぁって"と晴れた表情で言っていたのが印象的だった。

確かにお腹の中で10ヶ月も大切に育ててきた子供だから愛情は沸くのだろうけれど、母親になるってそれだけじゃないし、"好きな人との子供"ていうことも子供を愛する条件でもあるのかなぁと感じた。


堀田真由ちゃんの強くも儚い演技が役に凄くマッチしていた。

1時間ドラマだったので展開が早かったが、もっと映画の尺でゆっくり観てみたい作品でした。


ストーリー↓
建築士として現場で働く独身の江島環(堀田真由)は、同性愛者である兄・江島聡(細田善彦)のために、代理母出産することを決意する。妊娠4カ月を過ぎた頃、事後報告として両親に妊娠の事実を告げる。
「お兄ちゃんの子」だと言う環に両親は取り乱し、父親(井上肇)は聡に殴りかかる。そこで初めて聡は「俺はゲイだ!」と告白、環は兄のパートナー・水野圭人(猪塚健太)の精子と自分の卵子で、2人の子どもを代理母出産するのだと説明する。幼い頃から兄ばかりかわいがり、環の女性性に過剰なほどの嫌悪感を見せてきた母親(宮田早苗)は理解できないと詰め寄り、環の反発心はますます強まるのだった…。
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