『ヒヤマケンタロウの妊娠』
2022年4月21日よりNetflixより配信。
全8話各25分。
各25分8話ですし、サクッと見れました。
本作は女子のみならず男も妊娠する世界を舞台にしてました。
また、セクシャリティによる差別問題を取り上げてた。
斎藤工と上野樹里の共演により、Netflixにて実写ドラマ化。
ある日、桧山健太郎は妊娠検査薬で妊娠が発覚する。
その後、産婦人科で検査を受け、胎内の赤ちゃんが10週目-12週目であることを告げられる。
出勤の際、同じ電車を使う妊婦の女性から一緒に乗ることになった。
そして桧山は、葛藤は続くものの、中絶せずに出産を迎える。
今ドラマシリーズは、
妊娠を楽しく?、
軽快に?、
魅力的に?、
そして独創的に描いています。
(逆もまた描かれてるかな)
赤ちゃんを産むかどうかの決断から、子どもを産むときに男女双方にかかる社会的なプレッシャーまで、すべてにおいて経験はないにしてもある程度正確なんかなぁと感じました。
ただ、男女逆転は云うまでもありませんが。
妊娠をライトに描き出していました。
今作品の登場人物が説明するように、
完璧な妊娠なんてないんだ。
って妙に刺さったかな。
男女の立場が逆転しているだけに、野郎としては親近感がわき、目を見張るようなシーンがたくさんありました。
今ドラマシリーズは、子供を産み育てることが本当にパートナーシップであることを示すモンやから、男女ともに、相手の親の視点を見て考え、誰かと一緒に妊娠したときに起こりうる特定の事柄について自分の考えや意見を検討するよう影響を与えてくれます。
また、赤ちゃんが生まれることで、人々の生活が良くも悪くも一変することを的確に表現してた。家族とは何か、家族との交流はどうあるべきか、といったさまざまな視点も掘り下げられてるし、笑いもあったし比較的見やすかった。
先にも書いたように笑えるシーンも、また、しんみりするシーンもあり、登場人物に代わって悔しい思いをするシーンもある。
無理な演出は少なく、自然な流れでストーリーが進んでいったかな。
ほとんどのエピソードで、非常に示唆に富むシーンがあり、会話のきっかけになることもありました。
また、人間がお互いに対して思いやりと残酷さの両方を示す方法を探っています。
説教臭さは全くなく、相手の属性や経歴、人生の歩み方に関わらず、人と接する前に自分の言動をよく考えさせる、とても深く、地に足のついた人間味あふれるストーリーでした。
演技も素晴らしかったなぁ。
斎藤工は、役柄の妊娠をとてもうまく表現してたとおもう。
余談ながら、斎藤工は、上野樹里から大きな人工のお腹をつけることについてアドバイスを受けたそうです。
また、斎藤工は役作りのために、1994年に公開されたアーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『ジュニア』を観て演技を参考にしたとか。
一部の俳優が不必要に強調するために行う、妊娠のオーバーアクションは感じなかったかな。
上野樹里も、いつもそばにいて、うまくいくように、そして妊娠中のパートナーをできる限りサポートするために、自分らしさを保ちながらベストを尽くすパートナー役で素晴らしかった。
他の俳優陣の筒井真理子、宇野祥平、リリー・フランキーなどなども皆、キャラにしっくりいってました。
2012年に出版された坂井恵理による日本の漫画作品をベースに、原作にはない様々な変更が加えられてるそうですが(例えば男性の妊娠という現象は、漫画では10年であるのに対し、実写シリーズでは50年前からある。見たいなとこ)、原作を読んでないし、偉そうなことは書けませんが、変更と追加によって、ストーリーやキャラに大きな影響はないんかなぁなんて想像しましたし、機会があれば原作を読んでみたいと思いました。
なんともユニークな作品でした。
※⚠️各エピソードとあらすじを抜粋しますが、ネタバレに抵触しますので、御注意してこの先はお読み下さい。⚠️
エピソード1
25分
予測と準備さえ怠らなければ、 人生は何もかもうまくいく。
そんなふうに考え、思い通りの人生を歩んでいた桧山健太郎に、思いもよらないことが起きる。
エピソード2
25分
つわりによる体調不良や身体的な変化が、 健太郎の仕事に影響を及ぼし始める。
そんな中、自分が妊娠した事実を打ち明けるため、健太郎は亜季のもとへ。
エピソード3
25分
病院へやってきた健太郎は、そこで別のシスジェンダーの妊夫と出会い、親しくなる。
健太郎の同僚、田辺のアイデアにクライアントは不満を隠せない。
エピソード4
25分
自分がモデルを務める広告が大成功を収め、一躍有名になった健太郎。
妊夫仲間の宮地とともに、男性妊夫のためのオンラインサロンを立ち上げることに。
エピソード5
25分
妹の結婚式のために実家に帰ってきた亜季だったが、古風な考え方の父親と衝突してしまう。
東京に戻る電車を待ちながら、亜季は健太郎に電話をかける。
エピソード 6
25分
健太郎が思いがけない人物と再会を果たし、亜季との関係がぎくしゃくし始める。
そんな時、亜季のもとにシンガポール行きの仕事の話が舞い込む。
エピソード7
25分
シンガポールでの仕事に誘われていた亜季が、 ついに決 断を下す。 父親が起こしたスキャンダルについて謝罪するため、健太郎は記者会見を開くことに。
エピソード8
25分
陣痛が始まった健太郎が救急車で緊急搬送され、 急遽出産に臨むことに。
病院に駆けつけた健太郎の両親と亜季は、共に新たな命の誕生を待ちわびる。