Claire

ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士ですのClaireのレビュー・感想・評価

4.5
『ムーブ・トゥ・ヘブン』
ドラマを観る前は全く理解できなかったこのタイトルが、ドラマを観た後は胸がいっぱいになるほど感動的なタイトルになりました🥹✨
遺品整理業者の主人公、グル(タンジュンサン)が遺品整理のために故人の部屋に行き、まっ最初に言う”〇〇さん、あなたの最後の引っ越しを始めます”というセリフで既に泣きそうになってました😭
警察でも探偵でもないグルが遺品を通して、故人の人となり、好きなもの、嫌いなもの、周りの人との関係、死ぬ前の状況、最後やり遂げたかったことなど、その人の人生を覗き見て、その家族や友人などに伝えたかった最後のメッセージを伝えるという設定がとても良かったです😊💗

各エピソードはみんなそれぞれ事情がある死を扱っていますが、その中でも特に悲しかったのが、国際養子にされた人の話。
生まれてすぐアメリカに養子として送られたけど、その後すぐ心臓病が発覚し、親になるはずだったアメリカ人たちが養子にすることを拒否。養子になれなかったのでアメリカの国籍も持てず、追放されて韓国に戻ってきても、言葉もよく分からないし知り合いも誰もいない、職も探せない。それでも生みの母親に一度でもいいから会いたいと、”オンマ”と呼んでみたいという希望を持って、市役所(?)の協力のもとやっと見つけた母親は会ってくれず。絶望のままモーテルの部屋で持病の心臓病の発作、誰も気付かず、そのまま死亡😭😭😭😭😭
この話が悲しくて悲しくて、嗚咽しました😭生まれてから一度もお家というものを持たず、家族もおらず、どこかに所属されることもなく、一度も愛されていると実感することなかった人生が寂しすぎて、やるせなくて😭😭😭

でもずっと悲しいシーンばかりじゃなくて、アスペルガー症候群のグルの予想できない言動やサング(グルの叔父、イジェフン)とナム(グルの幼馴染みで隣人)の喧嘩など、クスっと笑えるシーンもあったので重すぎなかったと思います😊
『シグナル』とか『また、明日』の真面目で努力家だったイメージが強かったイジェフンが茶髪にパーマかけてヤンキーになっていることにびっくり😳しばらく慣れなかったけど、根は良い人ということが分かってからは安心して見られました☺️
グル役のタンジュンサンは、『愛の不時着』のウンドン君。天才的な記憶力を持っているアスペルガーということで『ウヨンウ』を何度も思い出しましたが、彼もすごく心温まる演技してくれてよかったです🥰
あとはね、実はこのドラマ見たのはイジェウク目当てだったんですけど、全然出て来なかった😅やっと出てきたと思ったら寝たきりで回想シーンの中でしか動かなかったのが悲しかったです🥲もっといっぱい見たかった~~>_<

でも、イジェウク目当てだったの忘れたくらい夢中になって観れたし、とても良いドラマでした。お勧めします‼️
Claire

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