以下は、公式サイトのキャッチフレーズ、
“男装ヒロインのラブコメ時代劇”＋“男女バディのミステリーラブ時代劇”
美しき男装の名探偵と身分を隠した国の英雄捜査も恋も最高の相棒（パートナー）に！？
難事件に立ち向かう中で甘い恋に落ちていく、謎解きラブコメ時代劇！
…うん、これ以上これ以下でもない全32話。視聴中は楽しく見ていたのだけれどいざ終わってみるとなにも心に残ってないことに、自分でもびっくり。気に入らないところは特になかったはずなんだけれど…
良かったところはいくつかあって、とにかくこのお話はヒロイン主導で進み、恋愛関係になってもずっと甘々で優しい彼氏でいてくれる彼は最高…なんだけれど、それでいいのかなってちょっと思う場面も。
ヒロインは長く男装しているせいか女性らしさに欠ける、良い意味でも悪い意味でも。男装が似合う時点で中性的な美しさの持ち主なのだけれど、今日的な考え方の影響なのか、あまり引くところがない。自分の過去も斎王の身分を知った後でも隠しておこうとする。身分の違いが分かった時点で、ひと昔前なら分不相応だと自ら身を引くような描写があったのではないかと思う。そういう葛藤が少ない。常に彼女の心を先に思いやってくれるパートナーのおかげで彼女はその後も彼の隣に居続けられる。進歩的な彼は、彼女が女性だと世間に露呈する前から周到に優れた女性の官僚の登用を進める準備などをしたりする。でも、こういう理想的な世の中を描けるところが架空の時代を描いたラブ時代劇の良いところ。
そして、何よりこのドラマの魅力はシャーロック・ホームズ並みの観察眼でバリバリ事件を解決していくヒロインの聡明さ。
このドラマだけじゃなく、多くの中国ドラマははじめからヒロインの資質が高い。まるで神力のような突出した能力を最初から持っている。もちろん、そうでなければ高貴な人である皇子たちに城下でばったり出会ったり出来ないのだろうけれど。
二組の男女が身分の差を超えてひとつのチームとなって次々と事件を解決していく、そういうストーリーをお好みの方にはおすすめ。
