maro

恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~のmaroのレビュー・感想・評価

3.5
2021年秋ドラマで面白かった順位:2/3
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

弱視の女性とヤンキー青年のラブストーリーというこれまでなかった組み合わせ。
設定はよかったんだけど、、、ヤンキーの森生(杉野遥亮)がまったくヤンキーに見えないっていう。
ただのいい人じゃんって(笑)

だから、そんなにギャップを感じられなかったかなあ。
むしろ、メイン2人のラブストーリーよりも、ユキコ(杉咲花)を取り巻く環境の変化や、弱視の人の見え方を知ることができるっていう方が、このドラマの面白いところだった。

特に、ユキコは自分でいろいろやってみたいのに、彼女を心配しすぎるがゆえに、姉のイズミ(奈緒)があれこれ行動を制限して、それが妹の足かせになっているっていうところは、人間ドラマとして楽しめた。

でも、全体的にピンチや対立が少なかったのが物足りないところ。
ハチ子(生見愛瑠)とか恋のライバルとしてもっと嫌なやつになって欲しかった。
絶対、ユキコを階段から突き落としたりするだろって思ってたんだけど。
大した嫌がらせもなく、気づいたらユキコとわかり合ってたしなー。
『家なき子』(1994)とかを観て育った世代だと、そういう心が痛むようなシーンは最近のドラマにはまったくないね(笑)

あとは、獅子王(鈴木伸之)が同性愛者っていう設定も弱かったかな。。。
そういうキャラクターを入れるのは、時代を反映しているとは思うんだけど、洋画みたいに自然にそういう人がいるっていうよりは、やっぱりなんか無理矢理入れてしまっているようにも感じる。。。
こういうのは、今後どんどん改善されていくとは思うけど。

とはいえ、第1話から失速していくことが多いように感じる今期のドラマの中では、
勢いやノリを一定に保っている気がした。
maro

maro