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ONE PIECEのyamadakabaのネタバレレビュー・内容・結末

ONE PIECE(2023年製作のドラマ)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

言わずと知れた「ONE PIECE」の実写版。海賊王を目指すルフィが、ゴムゴムの実と仲間の力に助けられながら旅に出る。ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジとの出会い、魚人族アーロン一味からココナツ村を助け、グランドラインを目指すシーンを描いている。

漫画の世界観と大量の情報量を、規模・物量を損なわず、さらに実写ならではの描写をどうするか、実写製作者はいつも大変なのだろう。現実世界とは異なる世界を作りながら、現実世界の人間と同じように共感を呼ぶキャラクターにしないといけない。漫画版ルフィやゾロにはそれがあり、実写版にはそれがなかった。
原作者・尾田栄一郎が「一切の妥協はない」と語ったようだけれど、漫画と実写は切り離して、実写は実写として楽しめるかどうか、が分かれ道となりそう。

物語は主人公ルフィが仲間になる人物たちとの出会いを通して、自らの夢を目指して成長するヒーローズ・ジャーニー。純真で真っ直ぐなルフィに感化されて仲間化されてくゾロやナミなんだけど、それが思いのほかあっさり。回想シーンで昔を思い出して、旅立つことで自分を変えたいだけみたいな、ドラマ性が低い。

CGを使ったアクションシーンも、派手さ・迫力に欠ける。シンプルに殺陣をするみんなの動きが遅いのでは?

漫画を読んでいる視聴者としては、全体としてドラマもアクションもキャラ立ちもすべて薄味になっちゃってるので物足りなく、そういう意味で漫画を読みたくなる、そんなドラマでした。
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