maro

貴族探偵のmaroのレビュー・感想・評価

貴族探偵(2017年製作のドラマ)
3.5
最終回まで見て、だいぶ第1話を見たときとの印象が変わった。

昨日の『櫻子さん〜』と同様、やはり推理モノだと見ちゃうっていうのはあるけど、こっちの方がキャラが立ってたから面白かった。
何にもしない相葉くんに、必ず推理を間違える武井咲、真面目にふざけた再現VTRをやる松重豊、滝藤賢一、中山美穂。
あとはとにかくうるさい生瀬勝久。
しかも、中山美穂は事件をまとめた資料が毎回手の込んだ大道具で(笑)

武井咲が推理を間違えて、それを3人の使用人が正す分、推理タイムは長いのだけど、そんなに苦じゃなかった。
むしろどこが間違っていたのかを聞きたいから、逆にちゃんと観るっていう。

最終回でついに謎がすべて解き明かされたけど、あんまり驚きはしなかったかなあ。
このドラマのノリならもはや想定しうる感じになってしまって。
ちょっと仲間由紀恵が丸くなったかなと思ったぐらい。

最初は変にウケを狙ったつまんないドラマだなと思ってたんだよね。
でも不思議なんだけど、回を重ねると愛着湧くんだよな、ドラマって。
フィクションという嘘の世界とはいえ、結局観ているのはそこに生きている人だし、3ヶ月の期間を通じて、登場人物の人となりがわかって来ると、なんかね、自分との間にも関係性が生まれる気がするんだよね。

個人的には、今期は他のドラマが面白かった分、相対的にこれの面白かった度合いが低くなってしまうけど、全部見終わって振り返ると、そんなに悪くなかったと思う。
maro

maro