にゃん

緊急取調室 第4シーズンのにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

緊急取調室 第4シーズン(2021年製作のドラマ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

私的にこのドラマの醍醐味は"天海祐希のカッコいい刑事姿"だと思う。サバサバしているが男っぽいわけではなく、ちゃんと"2人の子供がいる"のを感じる人物像。

取調室で全集中してさまざまな角度から真実を引き出そうとする姿がカッコよかった。

ストーリー↓
1
警視庁の取り調べ専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」に所属する刑事・真壁有希子(天海祐希)が乗った飛行機が、活動家・大國塔子(桃井かおり)にハイジャックされた。かつて「黒い女神」と呼ばれ、伝説になっていた女は、50年の潜伏期間を経て、"腐り切った日本を変えるための革命だ"と声をあげ飛行機をハイジャック。さらに、塔子は「乗客ごと機体を爆破する」と宣言。

2
伝説の活動家・大國塔子(桃井かおり)は50年もの潜伏期間を経て、ハイジャックを起こす。そして国土交通省副大臣・宮越肇(大谷亮平)の汚職疑惑を明るみに出そうとしたのだった。真壁有希子(天海祐希)は、辞表を書くという条件で、塔子の取り調べを敢行。取り調べのタイムリミットはたったの1時間。
ハイジャックの際に殺害された大臣の秘書は大國と繋がっており、秘書は殺されたのではなくそう見せかけて自殺したのだった。
自分が死ねば爆弾の入った自分の鞄は押収され、そこに汚職についての証拠資料を入れておけばそれが警察の手に渡る。それを狙ってのことだった。
そうとはつゆ知らず、大國は結果利用されたのだった。

3
デビュー戦以来、不敗を誇る元不良人気ボクサー・石倉衆ニ(岡山天音)が、現チャンピオン・加賀見光一郎(神尾楓珠)に挑む戦いを目前に、週刊誌記者の殺人容疑がかけられた。石倉を犯人と決めつける刑事部長・北斗偉(池田成志)に反感を覚えながらも、真壁有希子(天海祐希)は取り調べを開始。有希子は先入観を持たずに取り調べをしようとするが、したたかにキントリの追及をはぐらかす石倉に疑念を持ち始め疑ってしまう。しかし犯人は全く別で素人だった。石倉は殴ろうとしたもののボクサーである意識からとどまったのだった。被害者は現場とは別の場所で言い争いになり殴られ頭部を壁に強打し、そのまま逃げてきた矢先の石倉との遭遇だった。そして遅延性の脳内出血死を起こしたのだった。

4
画期的な食品廃棄物リサイクルシステムを開発した工場でガス漏れが発生。2人が死亡、1人のエンジニア・頼子(高橋メアリージュン)が重症者として病院に運びこまれた。頼子は一見被害者に見えたものの…防犯カメラに頼子がシステムをわざと故障させたような様子が映る。有希子(天海祐希)は頼子の取り調べを試みようとするも、頼子の主治医・折原(甲本雅裕)による過剰なまでの反対に遭い、取り調べは難航する。
頼子は二人三脚でシステムを開発してきた既婚者の男性に惚れていたが、システム完成の手柄を男性にとられたショックから自殺しようとしたと言うが、本当は自殺ではなくガス漏れした部屋にその男性を誘き入れて殺害する計画だったのだった。頼子は意図的に換気口のある場所へ倒れて凌いだのだった。

5
都内で一人暮らしをしていた老人・和代(夏樹陽子)が死亡、その被疑者としてロボットが浮上。前代未聞の“ロボットの取り調べ”に憤慨する有希子(天海祐希)らだったが捜査を開始。すると、ロボットのほかにも怪しい人物が浮き上がる。ロボット開発者で和代の息子・彰(小池徹平)、彰の秘書・万里(黒川智花)、近所の主婦(杉田かおる)。キントリが辿りついたのは、ロボットだけが知る悲しい親子の真実だった…。
息子は幼い頃に母親の不倫相手をラジコンカーと自転車の接触事故で殺してしまいずっと母親に恨まれているのだと感じていた。母親はそんなことはなく許していたのだが、息子のその先入観で、"母親に結婚を反対されている"と恋人万里を焚き付けて揉み合いの末に殺してしまうよう操る。彰は実際に手は下していないものの、母親が死んでいく姿をロボットを通して見ており、すぐに救急車を呼ばなかったことで罪に問われるのであった。

6
財務省勤務の夫・和彦(駿河太郎)と別居している麻美(瀧内公美)が、夫のもとで暮らす6歳の息子を連れ去った。
「息子を返すくらいなら、一緒に死にます!」捜査を担当する特殊犯捜査係からの電話にそう宣言し、行方をくらませる麻美。彼女をなんとか説得し、母と子の命を救うべく、有希子(天海祐希)は電話交渉に乗り出すのだが、やがて、母子ばかりか、和彦までもが行方不明になる。
母子はかつての親子の思い出の地にいた。最後に息子の好きな場所へ行きたいと麻美は言う。
仕事で失敗した夫がヤケになり息子に執着し教育虐待をするようになり、麻美は息子を守る為に連れ出したのだった。コテージに身を隠し怯える麻美だったが、夫に見つかりピンチに。その時警察が駆けつけ無事母子共に保護されたのであった。

7
「失踪した医師の霊から助けを求められた」——。
人気霊能力者・馨(板谷由夏)が警視庁を訪れ、そう話した直後、失踪中の美容外科医・小林(黄川田雅哉)のバッグが郊外で見つかった。双子の妹・渚(板谷由夏・二役)に説得され、捜査協力に応じる馨。だが馨は、事情聴取を担当した有希子(天海祐希)が自分の霊能力を信じていないことを見破り、ふたたび捜査協力を拒否。しかも自ら、小林の遺体を発見してしまうが、それは馨を殺して一人二役していた渚が意図的にしたことだった。自分を馬鹿にする姉を殺し馨の遺体を倉庫の冷凍庫で眠らせ姉になりすますも首のホクロ(小林にとってもらった)を未だに隠す癖を有希子に見抜かれてしまい真相にたどりつかれてしまう。

8
ハイジャック犯・大國塔子(桃井かおり)が法廷で“真相”を語り始めた途端“急死”した。裏があると直感する有希子(天海祐希)らキントリ。詮索されては困る刑事部長・北斗(池田成志)は、時間のかかりそうな、物流センターで働く主婦・あゆみ(宮澤エマ)が男性社員を誤って転落死させた事件の事情聴取を命じる。やがて、この事件の捜査が“未曾有の大事件”を誘発!キントリメンバーの菱本(でんでん)が逮捕されてしまう。

9
キントリのメンバー・菱本(でんでん)が、国土交通副大臣・宮越(大谷亮平)の秘書を切りつけた容疑で逮捕された。菱本の無実を信じる有希子(天海祐希)たちは、菱本を救うために力になりたいと現れた、ハイジャック犯・大國塔子(桃井かおり)の国選弁護人・空見子(大塚寧々)と手を組むのだが、空見子が宮越側と手を組んでいる事を見抜く。
宮越は自らの政治を無理矢理押し通す為に邪魔者を消してきたのだ。大國の死は急なものではなく事前に体調不良を訴えており、それを空見子は宮越に伝えるも放置するよう命じられていた。そして菱本が逮捕されたのは宮越が"菱本が秘書を切りつけたのだ"と自分がわざと行って菱本に罪を着せることで、陰謀の真相にたどり着いた菱本を黙らせようとした為だった。
亡くなった元秘書が息子に託した携帯に宮越が元秘書に罪を全て被り自殺しろとの強要ついての音声が残されていた。それを武器にキントリは宮越に挑む。謝罪こそなかったが、元秘書の息子の広い器により許される。

キントリの終了期間になり皆それぞれの部署へ散る。解散するのだった。
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