チェ・ミンシク、ソン・ソック、イ・ドンフィ共演のノワール作品。
ソン・ソックが観たくてこの作品を選んだが、いつまでたっても登場しない。
序盤はまだかなと思っていたが、いつの間にかソン・ソックが登場していないのも気にならないぐらい、チェ・ミンシクの演技や、波乱万丈な人生を体験し、止まらない面白さになっている事に気付き、後半にいつの間にか登場するのだが、ストーリーに圧倒されていたので、登場シーンに気がつかないほど存在を忘れていたぐらい面白い作品だ。
もちろん、登場してからは面白さが倍増した。
現在と過去を交差しながら物語は進んでいくが、過去パートのチェ・ミンシク演じるムシクの、若きムシクを演じるイ・ギュヒョンの学ラン姿がそんなに違和感もなく、現在に至るまでの生き様はたくましく、幼少時代からの家庭環境や貧困など、そういった事を経験したからこその今があるんだと、ムシクという人物の順応する力が本当に素晴らしいと感じられた。
この作品に起こる出来事や、カジノでの賭け事など、これからもきっと私が体験しないであろう事を描き、人生に起こる出来事は何でもなんとかなるのではないだろうかと錯覚させられるような事の連続だった。
裏切りに遭いながらも地位を確立し、誰も代わる事ができない唯一無二の存在へと成り上がっていくムシクの物語は続く…。
