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ミステリと言う勿れ 特別編のにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ミステリと言う勿れ 特別編(2023年製作のドラマ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

最初のストーリーで、まさか自分を取り調べしている刑事が犯人だとはという大どんでん返しも面白かったが、次のエピソードのタイムカプセルに入った"15年後のわたしへ"という妻の手紙を読んだ時の旦那の気持ちを考えると涙だった。自分の片思いだと思っていたのに、彼女は自分が思うよりもずっと前から想ってくれていたなんて。
今現在は若年性認知症で自分のことが分からないこともあるというところがまた泣ける。

あらすじ↓
久能整(菅田将暉)は大学の同級生が遺体で発見された事件で殺人の疑いをかけられてしまう。大隣警察署の風呂光聖子(伊藤沙莉)巡査、池本優人(尾上松也)巡査、青砥成昭(筒井道隆)警部、そして薮鑑造(遠藤憲一)警部補から聴取を受けることに。
しかし事件の真相↓
数年前、大学の同級生が良い車を買って貰い乗り回していたと思われたが、実は車は先輩たちが乗り回していた。ある時その車で先輩が女性と子供の2人を轢いてしまう事件が発生。その2人は薮刑事の妻と娘だった。薮刑事はしばらくして轢いた車の持ち主にたどり着く。その頃久能が家の鍵を大学内で落としたのを薮刑事が拾う。このチャンスを利用出来ないかと考えた薮は鍵の型を取り忘れ物として届ける。
その後薮は久能の家に忍び込み刃物を持ち出し、それで自分の妻と娘を轢き殺した車の持ち主を刺し殺す。そしてその罪を久能になすりつけ、刑事の立場を利用して物的証拠として提出し久能逮捕を試みる。しかし、そのカラクリに気づいた久能はミステリを解き明かし薮に自首してもらうのだった。

一方、相良レン(志尊淳)は大学内で刑事たちに話を聞かれる。天達春生(鈴木浩介)は、自分のゼミ生である整、レンを心配していた。事件解決から数日後、レンから日当1万円の変なバイトに誘われた整。最初は断る整だったが「何かあっても整くんなら何とかするよね」と無邪気に笑うレンに観念し、しぶしぶ参加することに。バイト当日、数年前まで学校として使用されていたという旧校舎に集合。主催者の坂巻洋子(篠原涼子)と秘書の桐江(塚地武雅)が大勢の参加者を教室で出迎える。プリントを渡された整たちは「そこに書かれた文章を読んで思ったことを書け」と指示される。提出後「名前を呼ばれた人だけ戻って」と言われ、名前を呼ばれた整、レンが再び教室に戻ると、参加者はかなり減っていた。すると坂巻から「30年前に埋められたタイムカプセルを探して欲しい」と、バイトの真の目的が明かされる。
実は妻(篠原涼子)が認知症となり、彼女が昔埋めたタイムカプセルの場所を見つけて欲しいと言うものだった。最終的に学校があった場所は箱根のある場所に似せて作られたもので、実際のタイムカプセルはヒントで割り出した場所と同じ位置にある箱根の場所に埋めていたのだった。箱根の方に電話して確認したところタイムカプセルを発見、中身の確認として送られてきた画像には妻が書いた"15年後の自分へ"という手紙が。夫はずっと自分の片思いで、親のつながりがあったからこそ結婚は出来たけど、彼女の好きな人については知らずに今までいたが、その手紙には初恋のことについて書かれていた。そしてそれは夫だった。きっかけは小学生のころのフォークダンス、手荒れを気にする彼女に対して彼は"俺は手汗が凄いんだ、体質だから仕方ないよ"と笑ってくれたことで心が軽くなったことだった。それから彼のことをずっと見ていたが、なんだか少し避けられている気がする。と綴られていた。が、彼が彼女を学生時代避けていたのは好きすぎて眩しすぎたからであった。今はもう認知症になり穏やかで明るい性格が病気のせいで怒りっぽく尖った性格になってしまった妻だが、妻の本当の心を知れたことで夫は涙するのだった。
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