この役は本木雅弘以外に考えられない。
元々の顔が似ているのはもちろんだが、内面から平尾誠二になり切ろうとする役者魂に脱帽。

テレビドラマなのに映画並みに10kgもの減量をするなどこの役に賭ける意気込みが伝わってくる。

個人の考えもあるのかもしれないが、もっと映画でも活躍して欲しい。

めちゃくちゃ面白かった。
ガンに侵された本木雅弘が、山中教授考案の免疫療法を用いて闘う。本木雅弘の心を支えるのは典型的な核家族と日本ラグビーの躍進。スポンサーはサントリー、はなさく生命、アストラゼネカ、アサヒ、三菱地所。まぁホンダは良いでしょう。こんなあからさまにスポンサーのご意向を全て盛り込んだ物語でベタに泣かそうとしなけりゃ予算が降りない現場に涙。スポンサーのおかげでキャストは豪華。大した演出はないが、意外と画作りはクリーンで照明も最近の地上波ドラマと比べればかなり良い。クリエイティブの大部分をスポンサーに握られた現場の微かな抵抗を感じた。みんな、ケルセチンゴールドとimuseで健康保ちながら、生ビール飲んで、ラグビー応援して生きよう。ガンになったら新たな治療法にチャレンジしつつも基本はオンコロジーを処方してもらいましょう。新築一軒家かタワマンか知らないが、まだまだローンを支払う家族のためにも生命保険に入っておくのをお忘れなく。

平尾の妻と山中教授の微妙な距離感が、最後まで気になった。