ももさく

Nのためにのももさくのレビュー・感想・評価

Nのために(2014年製作のドラマ)
4.5
2004年12月24日…野口貴弘と妻の奈央子が殺される。西崎真人が殺人を自供して逮捕。しかしその現場には杉下希美・成瀬慎司・安藤望もいた…。

15年前の1999年、突然希美は父親に洋介とお母さんを連れて出ていけと言われる。


杉下希美(榮倉奈々)高校卒業するまで愛媛県の青景島に住んでいた。島を出て大学に行く為に頑張っていた。卒業後、掛け持ちでバイトをし野バラ荘102号室に住む。

成瀬慎司( 窪田正孝)希美と同様に高校卒業するまで愛媛県の青景島に住んでいた。卒業後、大学に行きながらシャルティエ・広田でアルバイトをしていた。

安藤望( 賀来賢人)大学時代希美の1年先輩。お金はあるが野バラ荘の二階に住んでいる。希美には安藤と呼び捨てで呼ばれていた。三羽商事営業部。

西崎真人(小出恵介、若山耀人)野バラ荘101号室。作家志望。火が苦手。いつも長袖。

野口貴弘(徳井義実)三羽商事営業部プロジェクト課 課長。スカイローズガーデン48階に住む。

野口奈央子( 小西真奈美)貴弘の妻。専務の娘。

高野茂(三浦友和)警察官として香川の青景島で駐在所勤務していた過去あり。終わった事件の事を調べている。

高野夏恵( 原日出子)茂の妻。茂には、なっちゃんと呼ばれている。ある事件が原因で声が出なくなる。

宮本由妃( 柴本幸)晋の愛人。

成瀬周平(モロ師岡)成瀬の父親。料亭さざなみを経営。

成瀬瑞穂(美保純)成瀬の母親。

池園和幸(山中崇)民生委員。

杉下洋介(葉山奨之)希美の弟。

磯野友子( 梨木まい)希美の高校の同級生。

杉下晋(光石研)希美の父親。今日から俺は好きに生きるけん!と言って家族を豪邸洋館から追い出した。

杉下早苗→池園早苗(山本未來)希美の母親。浪費癖あり。娘に執着気味。

桐野繭子(伊藤裕子)希美が働く建築事務所の上司。

広田公之(福田転球)シャルティエ・広田 オーナー。

溝口(山田裕貴)成瀬にヤバイバイトを紹介したチャラめな友人。

西崎寛(神崎孝一郎)西崎の父親。

野原兼文(織本順吉)野バラ荘の管理人。

西崎美雪( 中越典子)西崎を虐待していた母親。

津嘉山弁護士(渡辺憲吉)弁護士。

柴田(桜井聖)医師。

前田(山田明郷)医師。

多田医師( 財前直見)医師。


      「なんだってやってやる!」

多分過去に2回くらい見た、とても良いドラマだったという記憶。再放送していたので久々に録画して鑑賞。

1話にして希美の親がやばすぎる、特に世間知らずの母親の現実逃避っぷり。父親もヤバいけど。

親がこんなんだと子供は確実に自分の力で生きていく気持ちが芽生えるんだろうなぁ。希美は強い女性だなと思った。

このドラマを見てて思うのは狭い世界にいるとそれが、その人にとっての普通や常識となる。それは怖い事だ。これはドラマだけでなくて実際も沢山ある事だなと。一歩外に出る、誰かに話しを聞いてもらうだけでも、自分の世界の狭さを知る事がある。

飛び込み、土下座、将棋、シャーペンカチカチ、ノートに書いた野望、ジッポオイル、放火事件、フェリーのチケット、N作戦、冷蔵庫の作り置き、同窓会、葬儀、沖縄ダイビング、キス、ドレッサー、油田開発、胃がん、ドアチェーン、ラプンツェル、婚約指輪も印象的。

「すべてはNのために、俺達がやったのはそういう事だ」

「あの時、そこにいた全員が誰かの事を考えた」

   「下は見ない上を見る、上に行く」

         「罪の共有」

事件が一個じゃないし犯人は誰なんだ?ってのも楽しめるし、家族愛や恋愛も詰め込まれてるからこそ、誰かが誰かを大切に想ってるがゆえの嘘や秘密。見てる側からしても大切に想ってる相手は誰なのか?ってのも気になる。主人公は榮倉奈々だけど出演者全員から目が離せない。

三浦友和演じる警官と奥さんの関係性が、なんつーか、こんな優しい空気感の夫婦良いなーと思った。

全10話で結構長めで見応えあるし最終話は
この先、どうなるんだろう…って終わり方では、あったけど、それでもスッキリ見終わる事はできる。

このドラマで家入レオの歌いいなぁと思いました。とてもドラマに合ってました。

過去このドラマを見てた時はウワサすらなかったけど、のちに榮倉奈々と賀来賢人が結婚して、なんだか嬉しくなりました。榮倉奈々ってスラリ体型でよく見ると指も長いですねぇ。賀来賢人も眉毛キリリで、かなりのイケメン。高身長の二人が並ぶとよりお似合い。

小西真奈美演じる奈央子が最強キャラに見える。ぶりっ子な声質、お金も暇もありすぎる奥さんの悩みとはなんなんだ…と探り探り見ていくのが楽しめた。コレって本当の傷の舐め合いってやつ?。結局洗脳なのか、本当の気持ちが謎。

徳井義実演じる奈央子の夫、こちらもなかなかのサイコパス。そもそも自分で考えてないのに将棋は勝てりゃいいって事?学生に答え聞いてる時点でプライドなくないか?。演技が上手いってほどじゃないけど目がかなりヤバイ。

窪田正孝も今より、この頃の方が素敵に見えるなぁ。髪型かしら?。

小出恵介は残念な事もあったけど役者としてはやはり好きです。何故かフィルマークスのこの作品の出演者リストに名前がない。

宮﨑あおいとの3億円事件の映画「初恋」や狭い空間のみなのにとても面白い映画「キサラギ」ゲイっぽいキャラも楽しい「のだめカンタービレ」なんかもとても好きで色んな役をこなすなーと。