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リバー シーズン1のtorakoaのレビュー・感想・評価

リバー シーズン1(2015年製作のドラマ)
3.3
目の前で相棒を喪った警部補ジョン・リバーは、担当事件ではない相棒殺害事件の捜査を単独で続けながら、気乗りしないまま他の事件を担当する。なので話が把握しづらい。相棒殺害事件は続きもので、その他の事件は一話完結て感じの刑事もの。っぽくなってる。前半は。
CS放送タイトル『刑事リバー 死者と共に生きる』
配信でまとめて観たほうがいいと思う。間空けるとわからなくなる。

名前が覚えられず人物と名前がなかなか一致しなくて難儀した。元相棒はジャッキー(ジャクリーン)・スティーブンソンで愛称スティービーってのが私は凄く把握しづらかった。

色々明確にし切らずに終えるので、実はヒューマンドラマなのではないかなー。これで刑事ものと言われると釈然としない。優先順位がおかしいとか判断ミスと感じることも多々、割と中途半端な仕事のし方で新相棒に尻拭いさせすぎてる気がする。

主人公には死者の姿が見え、死者が語りかけてくる
というと、その能力で事件を解決していくのかと漫画的に想像してしまうが、そんな都合のいいものではない。望むように現れてくれる訳でも知りたいことを語ってくれる訳でもなく、気まぐれに現れては喋りたいことだけ喋って気まぐれに消える。フィクションにおける死者の霊の不文律を踏襲してくれてない。
その声に返事したりするのが傍から見れば独り言デカい変な人なので精神疾患を疑われており失職の危機にもあるが、その疑いが完全に誤解な訳でもなく、幻視・幻聴もあるらしくてややこしい。

なくても構わない部分を極力削ってある映画を見慣れてきているせいか、かなりごちゃごちゃしていてわかりにくい印象を受ける。まー映画のようにスッキリ整ってわかりやすくなってはいないのが現実な訳で、主人公の混沌とした精神状態の表現と思えばアリな気はする。
喪失感と心の傷と疾患に苛まれ苦悩しながら、それでも生きていく、と気持ちに折り合いをつけるドラマなのではないかと私は思った。気持ちを言葉にしてみることで自分の心を理解し浄化される、みたいなカウンセリング的な話かなーと。ステランは回が進むと柔和な表情が増えていく。
壁を作って容易に中に入れないタイプである表現なども考えられているように思った。

新相棒アイラの嫁いい奴。旦那のために怒るとこ好きだった。そこ主人公にとっても大きかったと思う。自分と元相棒のこと以外ほぼ完全シャットアウトだったことでいかに多くのものを見落としてきたか。

北欧ドラマだと思い込んでたらBBCだった。辛気臭いトーンな割にユーモア混ぜてきたりヘンな味わい。傍から見ればヤバい人な言動がちょっと面白かったり、アイロンかけるシーンも、ちょwってなったりして結構愉しかった。いつもそれなりにパリッとしてるのが嘘臭くなる点で失敗だったかもなーと思ったけど。
霊または幻視・幻聴の挿入後に新相棒が「大丈夫ですか?」て言ってくるのとか最終話のあれもユーモアだと思う。

主人公ステランは祖母死去後の14歳時に母の元へスウェーデンから渡英してきたという設定。
ステラン191cm。大の字ポーズがデカくてかわいかった。

署長か何かの人どっかで悪役みたいなのやってた気がするけど何だっけなーと思ってたらゲーム・オブ・スローンズでジョン・スノウと対立してたナイツウォッチのおやっさんだった模様。オーウェン・ティールさんφ(.. )
一話でステランに追っかけられてた人どっかで見たなーと思ってたらこちらもナイツウォッチだったらしい。ジョセフ・アルティンさんφ(.. )
新相棒アイラもどっかで見たなと思ったらシンクロダンディーズに出てた模様。アディール・アクタルさんφ(.. )

クリッシー役のレスリー・マンヴィルさんよかった。元相棒スティービー役ニコラ・ウォーカーさんもよかったが。

エディ・マーサンの役がよくわからない。「今も犯罪史に残る医師T.クリーム 別名“ランベスの毒殺魔” 一部の者には“死の天使”」9人をほぼ毒殺、1892年絞首刑。何で主人公とチャンネル合ってるんだろう。見落としたか。

AXNミステリーは今どきSD放送なのだろうか。本編のみならずCMもアイキャッチ(?)もNHKサブチャンネル画質だった。
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