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黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~のmaroのレビュー・感想・評価

4.0
今期の中で一番トレンディしてたのでは。
切なくて泣苦こともしばしば(笑)

佐々木蔵之介と黒木瞳の不倫と、藤井流星による中山美穂と石川恋の親子とのあれやこれやというえげつなさ全開の内容。
でも、いやらしさは一切なく、ただただ純粋にお互いに惹かれ合う形で、もはや不倫やら何やら気にならないぐらいの純愛だった。

みんな常に相手のことを思っているぐらい頭の中お花畑な人たちで、このトレンディドラマ感が90年代にタイムスリップしたかと思うほど。

しかも、平井堅の主題歌もよかったんだよね。
あれ流れただけで泣きモード入れる。

個人的には黒木瞳の役どころがすごくよくて。
独身で認知症の母がいて慎ましい生活していて、その母が亡くなり、自分も病気を患い、佐々木蔵之介に迷惑をかけまいとしれっといなくなって、でも彼のこと忘れられないっていうさ、もうね、、、そこで平井堅の曲きたら、涙流すしかないよね。

佐々木蔵之介と増田英彦の元同じ会社の同期の組み合わせも拝めた貴重なドラマだった。

あと、感想とはだいぶ逸れてしまうけど、このドラマがよかったのは、自分の年齢とメインキャストの年齢の離れ具合もあるかと。

小さい頃からテレビっ子でドラマ観ていたけど、やっぱりキャストは年上の人がメインの方が憧れや幻想が抱けるし、ドラマにはそういうのを求めたい。
自分が通り過ぎた年齢だと、一度通ってしまったがゆえに「まあそうだよね」とか「そんなことないから」と冷めた目で見てしまう。
年上(10個ぐらい上がベスト)だと、例え「そんなことあるわけない」とわかっていても、まだ見ぬ未来の話だから、いくらでも自分の人生において好き勝手に想像できるから楽しい。

もし、このドラマが設定そのままでキャストが学生やら社会人なりたての人とかだったら
こうは感じなかっただろうし、いくらキャストが年上でも20個以上離れると、逆に遠すぎてあまりリアルを感じないかも。
脚本の学校で、物語はリアル(共感)と憧れのバランスが大事だと教わったけれど、
10個年上というのがそのバランスにおいてちょうどよさがある気がする。
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