トランティニャン

ゲーム・オブ・スローンズ 第三章:戦乱の嵐-前編-のトランティニャンのレビュー・感想・評価

4.5
とりあえず記録。
圧倒的なスケールの世界観にすっかりどっぷり浸かってしまっている。
この涙の一粒まで切り刻まれるような残酷なファンタジーの中に、数多の登場人物たちの生き様と死に様が濃厚に、時に衝撃的に描かれ、そこに運命とか宿命とかを超える力を感じるからだ。
デナーリスの寄り道ともとれる荒っぽい奴隷解放運動。父に対する承認欲求を抱えたまま、そして父の指示に翻弄されながらも自分の生き方を貫こうとするティリオン。そしてキャスタミアの雨……(推しをよくも)。不義理な男だと侮辱され、体の一部を失っても、「借りは返す」ジェイミーにも光の当たったシーズンでもあった。あ、シーズン通して無様に拷問を受け、同じく体の一部を失う不憫なシオンなんてのもあり、それぞれに愛すべきキャラがいる。

ホワイトウォーカーの出現は、先々の深い闇を映し出した。そこにいち早く警鐘を鳴らしたのがメリサンドルというのも面白い。宗教的であることと合理的であることが噛み合った瞬間。