WOWOWで放送されたドラマです。
「朝食亭」と言う食堂が開店する前に、一堂に会して朝食を食べる「一番会」のメンバー１０人の心の再生を描いたヒューマンドラマです。

物語は、４年前「朝食亭」の息子が巻き込まれた自動車事故をプロローグとして、現在にターンしその息子を車で轢き殺した加害者が出所する４日前から始まります。
「一番会」の発起人である息子の恋人だったOLは何故両親に恋人だった事実を伏せたまま「朝食亭」にやってくるのか？メンバー各々が抱える複雑な事情や切ない過去とともに徐々に紐解いて描いていきます。

冒頭は息子が轢き殺されるサスペンスタッチなんですが、すぐに「朝食亭」のほのぼのとした朝食シーンに変わり、しばらくするとまた、メンバーの意味深な映像を見せてサスペンスタッチになったりと序盤はモードがころころ変わりジャンルが分からない展開なんですが、中盤以降はメンバーの正体や背景も一通り分かり至極落ち着いた人間ドラマになります。

謎解き要素は若干あるものの、全て読めてしまうんで、人間ドラマを楽しむ作品だと思います。
「朝食亭」に集まるメンバーは心の癒し、そして自分の居場所を求めてるんですね。
メンバーの中で癒しを振りまくのが大滝秀治。
少々ボケてそうな言動なんですが、メンバーの相談事を聞いて的確にアドバイスしたりする姿はまさに好々爺そのもの。
息子を亡くした「朝食亭」の夫婦には大好きな蟹江敬三と竹下景子。
この夫婦は出所した加害者にどう向き合うのかも見どころです。
息子の恋人役は瀬戸朝香。
彼女も恋人を無くし深く傷ついているんですが、実は複雑で哀しい過去を抱えてるって設定です。

それぞれ抱えてる事情は哀しいモノばかりで、シリアスなタッチになりそうなんですが、ほのぼのとした音楽などで深刻さは全く感じません。
全ての謎が紐解かれた時、メンバー全員があることに向かって動き出します。
お涙頂戴の感動ドラマではなく、ほんのり温かさを感じる類いのドラマです。

20201212★★★★★

メシというよりは人間関係に重きを置いているらしい。

ただ映画やドラマで他人の死を持ち出すと急に安っぽい作りに見えるので
あんまりそういうの出さない方が良い。

ストーリーに出てくる人たちが
罪の意識高い系人間たちばかりでそこまで共感もできなかった。

もちろんそんな感じのドラマなので片手間に見れるものでも無い作品だった