一人の男の人生を見つめ、度重なる試練に立ち向かっていく姿を重厚に描いたヒューマンドラマだった。派手さは無いが骨太なドラマを観た満足感を味わえました。虐げられ、踏み躙られた苦難の連続の人生、何度でも立ち上がる男の力強いバイタリティに勇気を貰えました。良い作品でした。
2022・3・16〜22

理不尽オブ理不尽。

ネトフリで配信終了になるというので観てみたら、レイプが多くてゲロ吐きそうだった。

舞台は14世紀のスペイン。
オープニングで、王や貴族ではなく市民によって造られた教会に関わった男の物語と語られる。

1話目から領主が農奴の結婚式に現れて初夜権行使という名のレイプをかます。
更に酷いことをさせるので、初っ端から観たことを後悔。

初夜権て言葉は知ってたけど、映像で観るとえげつなさすぎる。

それでも何かしらの復讐とかスカッとする展開が待ってるのかなと思いきや、もう理不尽の連続でキツい。

人権て何？美味しいの？くらいの人間の尊厳踏みにじりまくりの権力者たちに腹が立つし、何なら一般兵やら船頭やらも女性に乱暴を働くし、身分が低い奴らもクソばかり。

クソなのが男ばかりと思ってたら、女性にもクソ人間が多くてどうしたらええんや。
特にマルガリーダと王の養女が💩すぎてもう！

せめて主人公アルナウだけは良い奴であれ、と願ってたけどアルナウがまたクソ。
一見、良い奴に見えるけどよく考えたら運任せで生きてる偽善者やんけ！

特に娘マルへの仕打ちは、アルナウはもちろん、その弟も含めて応援する気が一切失せたよ。
あれは酷すぎるだろ。

私怨は晴らすくせに、その浅はかな行動がどんどん事態を悪くする。
それなのに何故か女性にはモテる。

このドラマ、悪い奴とかレイプ野郎に天罰が下ることがほとんど無い。
これが中世の現実なんだろうけど、ドラマなんだからさ…。

中盤と最後にちょっとだけスカッとするくだりがあるけど、理不尽なことが多すぎてスカッとが足りなさ過ぎ。

ホントにクソ人間の見本市のようなドラマで、幼いアルナウたちの味方になる神父とか、アルナウに仕えたユダヤ人の人とか極少数の良い奴が救いだった。

（隠れた？）名作。私にとっては傑作。
本格的なドラマで、観る価値ありました。
シーズン１で完結、全８話ですが、３０話ぐらいの中身を感じました。

スペインを旅すると、地域ごとに違う国のように独自性が強く、特にバルセロナは、独自の文化アイデンティティを持ち、

スペイン人　＜　バルセロナ人

という意識が強いのが分かります。歴史的にも、スペインはイスラム教とキリスト教が攻めぎあい、さらに当時はカスティーリャ王国、アラゴン・カタルーニャ連合王国、ナバーラ王国に分かれていたようです。常にそれぞれの王が領土を取り合ってきた血生臭い歴史があります。

このドラマに出てくる教会は、実在する⛪️サンタ・マリア・ダル・マル教会⛪️というバルセロナにある教会です。
そして、このドラマの原作は、刊行直後からスペインでベストセラーとなり、1年近く売上げランキング首位を独占したとのこと。
物語の舞台は史実に基づいているフィクションで、実際に領主の初夜権（領主・聖職者等が新しい夫婦の新婚初夜に花嫁と性交をする権利）もあったようです。

とにかく出てくる女が悪魔👿のような性悪女で、主人公を誘惑してくるわくるわ…
貴族も王もキリスト教の司祭たちも、とことん主人公を陥れてきます。

そしてユダヤ人への迫害の理由がユダの裏切りってどんだけしつこい恨みなんでしょうか⁉️ユダヤ人の扱われ方を見ると、こうやって各国で迫害され続けてきたんだなと気の毒になります。(因みに私はユダヤ人の賢さはハンパないと思っています。本当に優秀な民族です。)

まぁ、こんな歴史を知らなくても、主人公はイケメンで人格者なので、イケメン好きの方にもきっと満足のいくドラマではないでしょうか。視聴者少なすぎるのが勿体無いドラマです。

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