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Dr.コトー診療所2004のmaroのレビュー・感想・評価

Dr.コトー診療所2004(2004年製作のドラマ)
4.0
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★★☆

単発のスペシャルドラマにしては、かなり濃厚な話だった。
主に2つのエピソードが並行して展開していくのが特徴。
ひとつは原家の話、もうひとつは星野家の話だ。

原家では剛洋(富岡涼)が医師を目指して本土の学校へ転校する話を踏まえ、父親の剛利(時任三郎)が息子を本気で応援するために、漁師の魂である船を売るという決断が印象深い。
また、その少し前に島に引っ越してきた小沢ひな(尾崎由香)と剛洋のロマンスも微笑ましい感じだった。

星野家は、これはかなり心に残る話で、個人的にはこっちの方が今回のメインなのではと思ったほど。
昌代(朝加真由美)が脳内出血で倒れるんだけど、その前に頭痛を訴えるのね。
でも、祭りの騒ぎで診療所はてんやわんやで娘の彩佳(柴咲コウ)は取り合わず、夫の正一(小林薫)は飲み過ぎで寝てしまい気づかず。。。
あれ、もっと早く処置していたら、後遺症残らなかったかもしれないよね。。。
悔やんでも悔やみきれない事態に、とてもやるせない気持ちになった。
幸せだった家庭が一気に崩れていく感じが悲しくて。。。
ただ、悲しいままで終わらせず、そういう状況だからこそ、また家族で力を合わせて前を向こうとする流れは救いだったな。

そんなわけで、これまでドラマを観てきた人は必見の作品だと思う。
今回はコトー先生(吉岡秀隆)よりも、まわりの人の身に起こる出来事の方に焦点が当たっていたと感じた。
スペシャルドラマなのに、この後の話にも繋がっていきそうな大きな出来事を2つも入れ込むことで、見ごたえはバツグンでした。
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