始終暗い内容のドラマ。
90年代の野島伸司作品と比べたらそこまででもないけど、少なくとも今期の中では、設定が暗く、血もいっぱい出るしで、なかなかダークな内容だった。
その中で、主人公の二階堂ふみの持つ雰囲気がよかった。
一見とっつきにくそうだけど、実は情に熱い一面もあるというギャップのよさ。
でも、実は壮絶な過去があるんだよね。17歳のときに見知らぬ男に強姦され、身も心もズタボロになったときに支えてくれた女性刑事に憧れて、自分も刑事となるという背景。
そんな過去があるからか、常に自分へのやるせなさを抱えていて、心が消え去ってしまったような、自らの居場所すらないと感じている複雑な心情を抱えているのだけど、二階堂ふみがその雰囲気をうまく演じきれていたように思う。
そして、刑事の仕事を通じて、自分の居場所ができて、仲間の大切さを知り、部下のために一生懸命になれる強さを持ち、過去の事件で失ったものを、再び取り戻しつつあるという流れはうまくできていたと感じる。
それらの想いが最終回にして、ようやく本人の口から聞けたよ。
亀梨和也が思ったより目立ってなかったのがもったいない。