にゃん

悪党〜加害者追跡調査〜のにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

悪党〜加害者追跡調査〜(2019年製作のドラマ)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

佐伯が過去のトラウマから前を向けるようになるまでがざっくり描かれている。
加害者の今を描く作品に私は出会ったことがなかったので新鮮に感じた。
少年院に入っていたものはまともな仕事につけない。よって再び罪を重ねてしまう。劇中でも昔金を巻き上げて暴行事件を起こした彼はオレオレ詐欺グループをまとめるリーダー格になっていた。
更生することの難しさを個人ではなく社会的な意味で感じる。

大体の内容↓
佐伯は姉を性的暴行により亡くした弟は過去のトラウマに縛られていた。警察をクビになり探偵となったことで、被害者遺族から依頼される、加害者の現在を追跡することに。
本当に追跡に意味があるのか、復讐心を抱かせるだけじゃないかと疑問に思うが、最初の案件で予想通り被害者の父親が加害者を刺し殺人未遂事件へなってしまった。

加害者を追う中で佐伯は姉を殺した3人の悪党の追跡を始める。
1人はラーメン屋の店主であり成功者、1人はその彼に部屋を借りつつアダルトビデオのショップで働くクズ、1人は工場で働きつつも末期の膵臓ガンに倒れ入院中であった。
クズは15年前の佐伯の姉を襲った時のDVDを所持しており成功者が社長令嬢と結婚するのを耳にしてDVDで脅し集る。それを厄介に思った成功者はバールで殺してしまう。
1人が死に、1人が逮捕されたことで、姉の仇は1人に。最後の1人は30代半ばにして末期の膵臓癌。復讐をと刺し殺そうとするが、最後の悪党は死を恐れていなかった。
容態が悪化し悪党を捨てたという母親の元へ。ひたすら会うことを拒んだが、孫に歌っていた子守唄を録音、悪党の最後の瞬間に枕元で流すのだった。

佐伯は過去のトラウマに囚われていたが、姉の仇を追う中で1人の女性と出会う。彼女はラーメン屋の男のお気に入りキャバ嬢だった。復讐をするために彼女の好意を利用していたが、彼女が独断でDVDをクズの男から持ち出したことにより暴行される事態に。入院中彼女の隠された過去も知り、支えたいと思っていたのに彼女は姿をくらましてしまう。

ドラマの最後には過去に一区切りつけ前を向き始めた佐伯が、海辺のカフェで女性と再会。
ここで出会ったことにして最初から始めようと提案する佐伯に嬉しそうな女性の笑顔だった。
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