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ボイス 110緊急指令室のmaroのレビュー・感想・評価

ボイス 110緊急指令室(2019年製作のドラマ)
3.5
まあ、面白かった。

真木よう子がX-MENなんじゃないかってぐらい異常聴力の持ち主で、緊急司令室にいながら、被害者や部下からの電話の向こうに聞こえる音を正確に聞き分け、事件解決に導くという韓国ドラマのリメイク。

毎週起こる事件を彼女の特殊能力を駆使しながら解決していく流れなんだけど、このドラマの一番の目的は彼女の父親と唐沢寿明の妻を殺した真犯人を見つけること。

なのに、黒幕が裏で糸を引いて、警察内部に裏切り者がいたり、病院に手引きをしたりと、現場のメンバーに度重なる困難がやってきては、真木よう子を始めとして、熱血刑事の唐沢寿明や相棒の増田貴久たちが何とか乗り越えて行くってのが面白いポイントだったかな。

途中から、犯人が伊勢谷友介ってのが明るみに出るんだけど、顔の形や声で1話の時点でもわかる人にはわかるっていう。
でも、1話からずーーーっと追っていたことが最終回でようやく決着がついてホッとしました。

ただ、「平凡な日常を送る」という彼にとっての“地獄”がどんなものなのか楽しみにしてたのに、あの終わり方はあっけない気もするけど。。。

あと、このドラマは殴り合いや銃撃シーンも多く、今期のドラマの中ではけっこうアクションがふんだんにあったのもよかった。

特に、最後の伊勢谷友介と唐沢寿明のタイマンはかっこよかったし、警察署内で唐沢寿明が伊勢谷友介を何発も撃つシーンは、無言ゆえの迫力があり、彼のこれまでの怒りがすべて込められていて見ごたえあったと思う。

だからこそ、トドメを刺さない苦しみもひとしおで、最終回にふさわしい演出だと感じました。

しかし、真木よう子、滑舌がすこぶる悪かったな。。。
これまで感じたことなかったのだけど、このドラマではセリフが若干言えてなくて聞き取りづらかった(笑)
maro

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