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ロキ シーズン2のモモモのレビュー・感想・評価

ロキ シーズン2(2023年製作のドラマ)
4.1
1話(10/9)
なんとも言えない第一話。S2の波及をそのまま描く。タイムラインが変わった事を暗示していたクリフハンガーは、過去の時間軸。既に神聖軸もカーンの手に落ちて過去改変は起きている?それとも「あり続ける者」も昔は顕示欲に満ちていた?記憶を消して偽った?未来に飛んだロキを何故シルヴァは助けにきた?と種まきに終始しているので、今後回収されていけば面白い事にはなるのだろう。THINGの様なタイムスリップ描写はかなり良い。

2話(10/15)
過激派TVAのせいで大虐殺。ストーリーはそこまで前進していない。謎は謎のまま。前話ほどのヴィジュアルインパクトもなく。総じて高い撮影、美術だとは思うけど。ヴィランかヒーローかを問う、どちらでもない、どちらでもある、と言う着地点になるのだろうか。ヌルッとシルヴィが協力していく展開はいい。

3話(10/26)
吃音気味のカン変異体はいい。罪を犯す前の存在を裁くの正義か?との問いも。しかし話が進まなすぎる。堂々巡り。目的がボンヤリしていて何だか。キャラクターの魅力だけ一点突破は少し無理が。色仕掛けで転じる駆け引きも正直力技すぎる。映画に繋がる要素が本作にあればいいのだが。

4話(10/28)
おや!?いいじゃないですか第4話!2、3話がアレだったけど、挽回してきた!まあ、織り機がやばい!で始まった1話から全然話は前進してないが。1話のシルヴィとの再会も回収して、暫定したら何で過去に戻ったのかの謎だけど残して。TVAで暫定したらどこにいくんだろう問題が更に根深くなったので、変異体カーンも死亡ではないと思うのだが。虐殺を「水(血)が滴る音」だけで表現してくれて良かったです。ヴィクターのアイデアに触発されたウロボロスに触発されたヴィクター、って構造がいい。SFですよ。

5話(11/5)
お…面白いぞ!ロキS2!!SFロジック爆発の5話。卵が先か鶏が先か、まさにウロボロス。記憶を失った分岐先の変異体達。みんなを集める様はアベンジャーズのようで、理由はパーソナルで独りになるのが嫌。自分に正直に、な物語。ロキがみんな集める事も「在り続ける者」の計画の一端な気がするが…どうでる最終回!

6話(11/11)
面白い!!!2、3話の「話が全然進まない」要素もこの「タイムスリッピ」の為にあった!タイムリープSFの王道で、数百年飛ぶのはアズガーディアンだからこその躊躇の無さで、王に選ばれた兄と同じように王に選ばれた弟で、完璧だ。ロキが辿る顛末としてはこれ以上のものはない。利己的だった男が利他的になる。システムを壊してシステムとなる。より良く、自由で、幸せがあるシステムへと。北欧神話の神は、北欧神話の世界樹へ至る。マルチバース誕生がS1で、マルチバースが「存在できる」までがS2で。情緒的なラストシークエンスに心鷲掴み。
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