モモモ

SHOGUN 将軍のモモモのレビュー・感想・評価

SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)
4.3
2024/2/19
試写会で1、2話を鑑賞。
マジで「日本を舞台にした映像作品」の最高峰に躍り出る金字塔が出現したかもしれません…!!
「関ヶ原の戦いインスパイア」架空日本戦記は事実上の「日本版ゲームオブスローンズ」でした…ドラゴンも死者の軍勢も出てきませんが…!!
架空の日本、架空の人物、架空の出来事…という建前なのだが「家康まんまじゃん」「光秀まんまじゃん」「秀吉まんまじゃん」「ていうか三浦按針じゃん」な歴史陰謀劇。
王なき世界で玉座をかけて各々の智略が絡み合う…と言うか…絡み合っていくんだろうな…との予感と期待に満ちた2話。
被写界深度浅めの自然光重視的な撮影と照明がとにかくリッチ。
「夢見心地」な空気感を纏う画の連続は「沈黙」を想起させ「ゴーストオブツシマ」実写版への期待に胸を膨らませてくれる。
映画館で観れて良かったと思える画だが、構成と語り口のスロー加減はドラマだからかこそ。
キャスティングも重複している「日本人キャストで日本で本当に撮影した」ドラマ作品である「モナーク」で感じた「その言い回しはちょっと変だな」が本作には微塵も無かったのは、プロデューサーを兼ねて現場に居続けた真田広之さんの貢献か、時代劇に携わってきた日本人スタッフを適切の配置した采配のお陰か、時代劇故に現代語ではない恩恵か、メイキングを早く観たいです。とにかく違和感の無さが凄まじい。
処刑を見せ物にするような男が上司には頭が上がらず、しかし己の死を受け入れる侍の気概は持ち合わせているので異人も畏怖の念を抱き、策略を巡らせるが見透かされている気も…なキャラクター造形の多面性が最高。
宗教戦争、植民地戦争、白人からのアジア人差別に、アジア人からの白人差別…利益と命を賭けた戦争ドラマ。
真田さん演じる虎長も含めて「まっさらな善人」も「まっさらな悪人」もいないのでね…誰が裏切られ誰が生き残るのか(誰が天下取るのかは分かってるけどさ)が気になって気のなって…早く続きが観たい!!!
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