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テセウスの船のmaroのレビュー・感想・評価

テセウスの船(2020年製作のドラマ)
3.5
最後が浸る余韻もないほどのあっさり感。。。

タイムトラベルに殺人ミステリーを掛け合わせたドラマだからものすごく期待してたし、最初は面白いなと思ってたんだけど、3月に入って“キング・オブ・タイムトラベル”の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』三部作観たら、こっちのもたついた展開がややストレスに。

殺人犯の家族として世間から疎まれる生活を送ってきた主人公が、大事な家族を守るため、愛する父親を救うために奮闘する流れはよかったけど、タイムトラベルの割にはタイムトラベル要素がほとんど関係なかったような。

そもそも、行動に対する結果の反映がまったくないのが微妙なところ。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は自分の行動がすぐに反映されるからわかりやすかった。
写真にうつる自分が消えたり、新聞記事の内容が変わったり。
一方で、このドラマは過去で自分のしたことが未来にちゃんと活きてるのかわからないからね(一度未来に戻って、多少世界が変わってたけど)。

てか、最初に過去に飛ばされたとき、スマホ一切見なかったけど、普通スマホ確認しない、、、?

最後の犯人も演技はよかったものの、動機はややこじつけ感あったし、鈴木亮平と榮倉奈々の老け顔メイクも微妙だったし、残念なポイントが目についてしまう結果に。

しかし、麻生祐未の怪演はすごかった。
あれは一番の見どころ。
やっぱり怪演キャラがひとりいるとドラマは面白い(『知らなくていいコト』の重岡大毅とか『あな番』の木村多江とか)。
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