ひたすら胸糞悪くもなるけど、いろんな所に伏線あってあるし、みんなそれぞれに共感できる。ミンヒにもギュリにもジスにもヤクザのおじさんにも…。ただただイ室長がかわいそうでもある…めちゃめちゃ強いけど。犯人て、犯人になるまでの過程もあるし、ジスがお金を全部学費に使ってた健全な生徒であったように、それをできなくさせて汚い手を使うことしかできなかった社会が結局は犯罪者を作ってしまう。そしてそこには利害や加わる人にも理由がある。みんな繋がってないようで繋がってる。
このドラマから見える韓国社会と皮肉は
1.資本主義社会：金が無いと何もできない、むしろあれば何でもできる。だからギュリはシドニーに逃亡しようとする。
2.熾烈な受験争いと高額な学費諸々:いい大学に行くことが学生の目標で、そのためにはお金がかかるから、金持ちである方が有利。
3.危険なことに手を出すしかない子供たち:このドラマでは珍しく、いい先生ってのが登場するけど、手を差し伸ばそうとしていた先生すら結局何もできず、皮肉にも自分の部活の生徒たちがしでかしたこと。
4. 金持ちには金持ちの辛さがある:韓ドラあるあるだけど、後継者とか金持ちの家もそれはそれで息苦しい。
焼き餅を焼かれた、愛されてたカラオケ屋のオーナー。ミンヒに愛され貢がれてたギテ。この愛された者通しの二人が最終的に出会ってジスの犯行をばらすってところも何とも皮肉。
後味悪い分、いろいろ考えさせられる。人気の梨泰院とか愛の不時着も、もちろん良いけどこのドラマ推し！
