なっこ

エアガールのなっこのレビュー・感想・評価

エアガール(2021年製作のドラマ)
2.5
彼女がトランクを提げて歩き出したその時から、きっと彼女の本当の人生が始まったのだと思う。むしろ私は、その先を見たかった。

/あらすじ/(TVerより)

1928年、東京・下町で小さな町工場を営む両親のもとに生まれた佐野小鞠(広瀬すず)は、飛行機部品の生産を手がける父の影響で空へのあこがれを募らせ、パイロットになりたいという夢を抱きながら大きくなった。しかし、兄は神風特攻隊として出撃して戦死。両親も東京大空襲で亡くしてしまい、ひとりぼっちとなった小鞠は、料亭を営む叔母・千代(松雪泰子)のもとに身を寄せることに。おかげで高等女学校だけは卒業させてもらったものの、料亭の手伝いに明け暮れる日々を送っていた。
そんなある日、小鞠は料亭の一室から「日本の空を日本人の手に取り戻したい!」という決意みなぎる熱い言葉を耳にする。声の主は、逓信省航空保安部長の松木静男(吉岡秀隆)。日本は終戦後、GHQによって一切の航空活動を禁じられていた。

/感想/
だからきっと、これは彼女の物語でも彼女の気持ちを継いだ者の物語ではないのだと思う。彼女は視点、その当時の空の世界の目撃者でしかなかった。大きな物語に参加できなかった彼女たちにもそれぞれに人生や夢があった、ただ、それだけ。
私は、諦めない。その想いでどこまで行けただろう。
なっこ

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