ねこ無双

バスケット・ケースのねこ無双のレビュー・感想・評価

バスケット・ケース(1982年製作の映画)
4.5
80年代伝説のカルト。
フランク・ヘネンロッター監督の映画観るの初です。この映画は長らくずっと気になってたのに観ていませんでした。
フォロワー様からあと7日でu-nextでの配信が終わるという情報を頂いて、あわてて無料トライアルに駆け込んだ次第です。

色物ホラーだとずっと思っていたのに、意外としっかりとしたドラマ運びにびっくり。
ひとりだった兄弟が、2人に切り離されても運命共同体であり続けてしまうところに哀しみがあります。
人から好奇の目で見られ、普通に生きられない兄。一見普通の青年として生きているのに、もう一人を切り離して生きられない弟。
酒場で酔い潰れた弟が自分達の事を笑い話のように語るシーンが逆に狂気と哀しみがありましたね。

この映画は兄弟2人の復讐劇なんですが、宿泊するモーテルの住人たちのわちゃわちゃした仲間感が清涼剤のような感じでほっとします。

バスケットケースの中身をなかなか見せてくれないの、怖さを感じていいですね。どんな感じなのかは、ジャケ写ですでにネタバレしてますけど。
兄の動かし方はクレイアニメ見てるみたい。今のホラーに慣れてる方には驚きだと思います。殺戮シーンの血みどろはなかなか。カッター先生の顔にいろいろ刺さっちゃってるとこはコメディ。

これからこの作品は2、3と続く訳ですが、どちらも90年代の作品なので、どんな風に変わっていくのかが興味あるところです。
80年代ホラーを懐かしませてくれた良き作品でした。

※星4から4.5に変えます!すみません。