kazu1961

ダウントン・アビー/新たなる時代へのkazu1961のレビュー・感想・評価

4.5
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-490
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋一つの時代の終わり。。。本シリーズで絶対的な存在感を示したマギー・スミス演じるバイオレットの逝去とオーバラップさせて時代というものを描き切った見事なフィナーレに感涙の涙と拍手を!!

🖋️ドラマシリーズも全く見ずに前作『ダウントン・アビー』(2019)を配信で鑑賞し、大感動!!そうすると多くのフォロワーの方から“素晴らしいTVシリーズは絶対観るべきです!!”と熱烈な激励を頂き、本作を鑑賞する前の2週間強で、いつもの映画鑑賞のスピードをスローダウンして、TVシリーズが6シリーズ全55話、そして再度前作『ダウントン・アビー』(2019)をダッシュで鑑賞完走しました!!そうすると幾多の困難を乗り越えたそれぞれのキャストに感情移入し、もうTVシリーズのファイナルシーズン終盤と前作『ダウントン・アビー』(2019)で、その大円団に感動の涙が止まりませんでした!!そして、そして満を持して本作の感情です。

🖋️本作を観て、結論から言うと期待していたものが全て詰め込まれて、またまた未来に向けて大円団で終われて感激ひとしおです。ほんとそれぞれの希望と未来が感じられる、期待を裏切らない展開に拍手です。それでもやっぱり、先代伯爵夫人バイオレットの逝去には色々な想いが込み上げてきて号泣。でも悲しい涙ではなく、未来を安心して卓していけたことが良かったのだと思います。期せずして、エリザベス女王の国葬の後なので一つの時代が終わること、でも未来は永劫と続いていくことに感嘆しました。

🖋️本作の良さはダウントンを舞台に貴族のグランサム伯爵ファミリーとそれを支える多くの使用人たちそれぞれの細やかな人間ドラマが正確な時代考証と共に描かれたことにあります。ファミリーと使用人たちが時には対立し、時には協力して様々な困難を乗り越えていくその物語に感銘しました。そして全シーズンを通して、イギリスの大きな歴史転換の中で貴族制度が衰退していく様と、そこに変化対応していこうとする登場人物たちの大きな物語もとても素晴らしいものでした。さらに衣装・調度品・ロケ地すべてが際限なく美しく、映像と音楽、それらを交えた独特の世界観とその展開リズムにも心地良ささえ覚えてしまうそんな作品でした。

🖋️今回、本作の物語のキモは、若き日のバイオレットの秘密、そしてダウントンの人びとは希望を胸に新時代へ向かうことができるのか?!そういったところにあると思います。屋敷自体が映画撮影のロケ地になるということで、無声映画からトーキーへと移るその時代の描写が映画愛に溢れているのも良いですね!!3週間をかけて完走した『ダウントン・アビー』の世界、ほんととても素晴らしい世界、そしてファイナルは全ての人の未来と希望を抱かせる素晴らしい作品でした!!

😭Story:(参考: 公式サイト)
1928年、英国北東部ダウントン。広大な領地を治めるグランサム伯爵ロバートらは喜びの日を迎えていた。亡き三女シビルの夫トムが、モード・バグショーの娘と結婚したのだ。華やかな宴とは裏腹に、屋敷は傷みが目立ち、長女メアリーが莫大な修繕費の工面に悩んでいたところへ、映画会社から新作を屋敷で撮影したいというオファーが。謝礼は高額だ。父の反対を押し切ってメアリーは撮影を許可し、使用人たちは胸をときめかせる。一方、ロバートは母バイオレットが、モンミライユ侯爵から南仏にある別荘を贈られたという知らせに驚く。その寛大すぎる申し出に疑問を持ち、妻コーラ、次女イーディス夫妻、トム夫妻、引退したはずの老執事カーソンとリヴィエラへと向かう。果たして海辺の別荘に隠された秘密は、一族の存続を揺るがすことになるのか―!?

🔸Database🔸
・邦題 :『ダウントン・アビー 新たなる時代へ』
・原題 :『Downton Abbey: A New Era』
・製作国 : イギリス・アメリカ
・初公開 : 2022
・日本公開 : 2022/09/30
・上映時間 : 125分
・受賞 : ※※※
・監督 : サイモン・カーティス
・脚本 : ジュリアン・フェローズ
・原作 : ジュリアン・フェロウズ
『ダウントン・アビー』
・撮影 : アンドリュー・ダン
・音楽 : ジョン・ラン
・出演 : ヒュー・ボネヴィル、ジム・カーター、ミシェル・ドッカリー、エリザベス・マクガヴァン、マギー・スミス、ペネロープ・ウィルトン

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
イギリスの人気テレビドラマ「ダウントン・アビー」の劇場版第2作。1928年、英国北東部ダウントン。グランサム伯爵クローリー家の亡き三女シビルの夫トムが、モード・バッグショーの娘と結婚することに。華やかな宴が繰り広げられるが、屋敷は傷みが目立ち、長女メアリーは修繕費の工面に悩んでいた。そんな折、映画会社から新作の撮影に屋敷を使用したいとの申し出が入る。高額な謝礼をもらえると知ったメアリーは、父ロバートの反対を押し切って撮影を許可。一方、ロバートは母バイオレットがモンミライユ男爵から南仏の別荘を贈られたことを知る。その寛大な申し出に疑問を抱いたロバートは、家族とともに現地へ向かう。キャストには名優マギー・スミスらおなじみの顔ぶれに加え、ドラマ「ハンニバル」のヒュー・ダンシー、「たかが世界の終わり」のナタリー・バイらが新たに参加。シリーズの生みの親ジュリアン・フェロウズが脚本を手がけ、「マリリン 7日間の恋」のサイモン・カーティスが監督を務めた。
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