Mountain

グレイマンのMountainのレビュー・感想・評価

グレイマン(2022年製作の映画)
4.0
怒涛の暗殺者バトル!!

CIAにリクルートされて暗殺者となったジェントリー。凄腕暗殺者として名を馳せた彼は、ある事件を機にCIAに追われる身となってしまう。ジェントリーは仲間の工作員ダニの協力を得て、組織に立ち向かうことに…!!

※ネタバレ気味にレビューしてます。

硬派でシリアスな作品かと思いきや、割とユーモアも交えつつ激しいアクションを堪能できる作品に仕上がっておりました。

ライアン・ゴズリングさんって絶妙に掴みどころがないというか…、何を考えてるんだか分からない飄々とした感じが良いですよね〜。
絶体絶命な大ピンチの状況でも、なんだかんだクールに切り抜けていく主人公役が凄くハマっていました。

アナ・デ・アルマスさんは、童顔で可愛いイメージとは裏腹に最近はアクションもがっつりやってますよね〜。007とか出番少なかったけど印象的でしたね。
今作でも、主人公の頼れる相棒的存在で激しいアクションを披露してました。
さすがにRPGを背負って疾走するのは、無茶苦茶過ぎる気はしましたけどねw
結構重いですよね?アレ。
まぁ、カッコいいから良いんですけど。

市街地での大銃撃戦からの、路面電車チェイスは本作最大の見どころ!!
ビルのガラスの反射を利用して敵を撃ち抜くシーンとか最高でしたね〜。

クラッシュしていく路面電車の屋根を駆け抜ける主人公の姿は、往年のセガール映画「暴走特急」を彷彿させます。



なかなか面白かったんですが、少々気になった点もありまして…

いわゆる「レオン」や「マイ・ボディガード」的な、とある少女と主人公の信頼関係が描かれているんですが…なんだか薄っぺらいんですよね〜。
わざわざ時系列を入れ替えて、過去回想シーンとして少女とのエピソードを挿入されても、取ってつけたような感じがしてイマイチ感情移入し辛かったです。

CIAの陰謀と、激しいアクションをメインに据えたせいで、この少女とのエピソードがしっかり描ききれていない気がします。

監督がやりたいことを色々詰め込み過ぎた結果、軸がブレて雑になってしまっている感は否めません。


とまぁ、否定的な意見も書いてしまいましたが、アクションシーンは見応えがあって素晴らしかったし、最近悪役づいてるクリス・エヴァンスさんのイカれっぷりを見れたのは良かったかな。
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