Mountain

ナイブズ・アウト:グラス・オニオンのMountainのレビュー・感想・評価

3.5
モナリザは全て見ていた!!?

名探偵ブノワ・ブランが活躍するNetflixオリジナルミステリー第2弾。
富豪ブロンの招待を受け、孤島の屋敷に集った7人の友人達。謎解きゲームで楽しむはずだったが、本当に死者が出たことにより、状況は一変する…!!


〜以下ネタバレありあり〜








なかなかの良作ミステリー!!
前作に比べると大味だし、力技でねじ伏せられた気もしなくは無いですが…面白かったです。

前作同様、相変わらずユーモアたっぷりで、クスクス笑いつつ謎解きを楽しみましたw

冒頭のカラクリBOX型の招待状から興味を湧き立たせてくれて、グイグイ物語に引き込まれちゃいましたね〜。

倒叙形式にヒネりを加えた前作とは違い、全く異なるアプローチで楽しませてくれました。

とある事実を伏せたまま物語を進め、中盤あたりで"実はこうでした!"と後出しするのは好き嫌いが分かれそうなところでしょうか。

次から次に謎が謎を呼ぶ展開…。
島に響く不気味な時報と、不快なモナリザ防護シャッターの音が、何か起こりそうな不穏な空気をより引き立てていました。


本作のキーアイテムとなった赤い封筒。
隠し場所に意外性が無さ過ぎませんかね?
ブランは飾ってあるナプキンを見ていましたし、気付きそうなもんですけどね。

封筒の隠し場所だったり、シンプルで大胆な殺害トリックだったりと本作は"灯台下暗し"が裏テーマなのか!??

ブロンの本性を暴くヒントとなった言葉の言い間違いに関しては、英語を完璧に聞き取れないのが悔やまれました…。
一応、字幕でも間違った言葉をあえて使うことで、オリジナルのニュアンスを伝えようと頑張っていましたね。



最後の大爆発は、全員死んで復讐を遂げる胸糞悪いエンディングかと思ったら、誰も死んでなくて笑っちゃいました。
金のみで繋がっていたクソみたいな絆が、一瞬にして崩壊したラストは最高でしたね〜。爽快、爽快。


島にいた関係無い男が実はキーパーソンなのかと深読みしてたけど、本当に何にも関係無いヤツでしたね…。
アイツの存在って何だったんだ??


まぁ、なんだかんだ楽しめました。
外界から隔絶された孤島で殺人事件!というベタな設定ながらも、コミカルなブラン節が炸裂する一風変わったミステリーに仕上がっていました。










〜余談〜
今更気付いたこと…

ブノワ・ブランという表記ですが、セリフだと"ブランク"と呼んでいるように聞こえますね。表記はblanc。
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