Mountain

キル・ボクスンのMountainのレビュー・感想・評価

キル・ボクスン(2023年製作の映画)
3.0
シングルマザーは忙しい!!

年頃の娘を持つシングルマザーでありながら、殺し屋として暗躍するボクスン。組織の命令に刃向かったことをキッカケに、命を狙われるハメに…!!

キル・ビル×キングスマン(ジョン・ウィック風味)…と言った感じの実にバイオレンスでスパイシーな本作。

冒頭からカタコト日本語(関西弁)ヤクザが登場で苦笑い。絶妙に聞き取りづらい日本語セリフにモヤモヤしましたが、最序盤だけのモブキャラだったので、まぁいっか。

殺し屋組織に属していながら、表向きは普通の会社員や、子を持つ母親として生活。
いわゆる殺し屋ものにはありがちなベタな設定ではあるものの、韓国映画独特のユーモアが絶妙にマッチしていて、シリアスな中にも笑いがありました。


殺し屋業で忙しい中、年頃の娘の悩みに向き合う主人公。物語の設定上、家族描写は大事だと思いますが、ジェンダーレスな要素をわざわざねじ込まなくても良いのに…なんて思っちまいました。

アクションシーンもなかなか良かったし、全体的に悪くない作りだったのに、なんだかラストが尻すぼみ気味。
急に恋愛漫画みたいなノリになるんよ…。そうじゃないんだよな〜って感じがしてしまいました。

主人公の脳内戦闘シミュレーションをそのまま映像化するのは面白い試みでしたが、なんだか戦闘シーンのテンポが格段に悪くなっている気がしました。
この演出は、「NEXT」や「ブレイン・ゲーム」で未来を先読みして映像化するシーンに似てますね〜。

ラストバトルがもっと盛り上がればなぁ…

そこだけが難点。



まぁ、それなりに楽しめる殺し屋ムービーでした。
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