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炎のデス・ポリスのMountainのレビュー・感想・評価

炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)
4.0
絶対絶滅!!
地獄の要塞警察バトル!!

殺し屋から逃げるためにワザと逮捕された男。彼を追う殺し屋と、更に別の殺し屋も現れ、警察署は地獄絵図と化す!!


〜ネタバレ含みレビュー〜









ジョー・カーナハン監督作品ということで期待大で鑑賞。
とにかくイカれた奴らの血生臭い殺し合いを堪能できました。

序盤は緊迫した膠着状態が続き、会話メインのシーンが多めでしたが、後半は怒涛の銃撃戦!!

回想シーンではあったものの、お互いに銃をぶっ放して相打ちになる姿は、「スモーキン・エース」のエレベーターでの銃撃戦を彷彿させます。

警察署が舞台。外部から攻めてくる敵に対し、警察官と犯罪者が共闘する…という大まかな設定はカーペンター監督の要塞警察を意識しているんでしょうね。

親切過ぎるほど分かりやすく、細かく丁寧な伏線の張り方は見事。
娘へのプレゼントの拳銃や、警察署の武器庫をさりげなく見せるシーンなどなど。
特に、リボルバー早撃ちごっこからの銃弾ぶちまけシーンとかw
絶対、落とした弾が後に活かされるんだろうな…って思ったでしょ。

頭のネジが外れまくってるんだけど、どこか冷静沈着な風船売りの殺し屋が最高。
強いて言うなら、死に様がちょっと呆気なかったので、もうちょい暴れ回って欲しかったかな…。

あとは…、長髪のフランク・グリロさんは珍しいので必見よ。似合っているかどうかは別としてw
なんとなく「デスペラード」のバンデラスさんを思い出す髪型でした。

本作で、紅一点大活躍する女警官を演じたアレクシス・ラウダーさん。今まで観たことない女優さんでしたが、力強い演技が印象深かったです。これからバンバン活躍していくんでしょうかね〜。

なかなか悪くないと思いますが、思っていたよりはサッパリ味付けだったな…という感想。
もうちょい激しい死闘を繰り広げて欲しかったかも。ゴア描写も控えめでしたね。

適度にスタイリッシュにコンパクトにまとめ上げていましたね。

ワンシチュエーションでこれだけ楽しませてくれたんだから、大満足です。


〜余談〜

相変わらず邦題に恵まれないカーナハン監督。

スモーキンエースも公開時には"暗殺者がいっぱい"なんてダサい副題が付けられていましたw

炎のデス・ポリスてw
たしかに終盤燃えてたけど。
もうちょいどうにかならんかな。
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