Mountain

死刑にいたる病のMountainのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.0
狂気のサダヲ!連続殺人鬼!!

ある連続殺人事件の犯人から、1件の冤罪証明を依頼された大学生の物語。

阿部サダヲさんが連続殺人鬼を演じた本作。クドカン作品のコミカルな役柄イメージが強いので、ギャップが半端ない!
実にサイコな殺人鬼を好演していました。


ただ、物語に関しては…
なんだか物足りないし…しっくりこない。
コレが率直な感想。

連続殺人のうちの1件だけ冤罪かもしれない…という展開自体はなかなか面白かったんですよ。
真相が判明していくに連れて徐々に分かるんですが、これはそもそも謎解きサスペンスでは無いんですよねw

いわゆる安楽椅子探偵かと思わせておいてミスリードだったというね…。

この犯人に侵食されてしまった主人公、犯人の狂気そのものを描いた作品だったんですよね…。

なので、真犯人は誰だ!??的なノリで観てしまうと肩透かしを食らいます。

そんな、スカされた気分であのオチに辿り着いても、ふーん…としか思えませんでした。
なんつーか…オチが弱いですよね。

確かに驚きもありましたが、ドンデン返しってほどのオチでも無いし、なんだかパッとしない終わり方でした。


原作は未読なので、読んでみたらまた印象も変わるのかなぁ…?なんて思いました。




獄中に居ながらにして、外の世界の人々へ影響を及ぼす狂気を描いたという点では、
映画「コピーキャット」や「羊たちの沈黙」などを思い出しますね〜。

あぁ、人って怖い。
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