大ヒットした"鬼滅の刃 無限列車編"と似たようなテーマ性。恐怖や不安から逃れたい一般市民が何巴かの一つを担っている。それは日々の疲れをアニメで癒す、正に休日にプライムビデオを見ている自分みたいな人のことであろう。
鬼滅の刃でも期待したが、本作では勢力が多すぎてワタワタと共闘していくという流れで複雑さは皆無(まあ少年マンガにそんなことを求めても…)。気になるウタに魅了された一般市民は、なんの葛藤もなく急に手のひらを返して映画は終わってしまう。
「それが自由なのか？」と風呂敷を広げるだけで、テーマに関しては全くと言ってよいほど畳まれない。
解決したようで何も解決はしていない。ただの勘違いが世界を破滅寸前まで追い込み、何と解決策も物理的…。
夏休みにアニメばっか見てないで宿題をしろよ！的な主張をパワープレイでやった感じがしてしまう。
海軍や海賊に対する彼らの思いが少しは変わったのだろうか…。そこが描かれるだけでも少しは違っただろうに。
