和

キングス・オブ・サマーの和のレビュー・感想・評価

キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)
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"キングコング髑髏島の巨神"公開時に話題になっていた同監督の青春映画。

単にストーリーテリングのみで甘酸っぱさを演出するのではなく、恐らくタルコフスキーやテレンスマリックに影響を受けた自然を使った演出で語っていく手法が良い余韻を残す作品です。

幼い頃に感じる広大な遊び場である自然を想起させてくれるだけではなく、秘密基地を作ろうと山を練り歩いた先に車通りが多い道にパッと遭遇するくだりなんかも個人的には懐かしく思いました。

やがて夏が終わり、真緑が色を変えるように彼らの行く末を甘酸っぱくノスタルジーでは締め括らない。行先の不透明な絶望感、関係が終わる時がくるかもしれないという残酷さをどこか感じられるという部分が好きです。
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