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アウトフィットのHKのレビュー・感想・評価

アウトフィット(2022年製作の映画)
3.3
1950年代、ギャングの町シカゴにある紳士服の仕立屋が舞台。
カメラは店の外にはほとんど出ないのでまるで舞台劇。
主人公はその店の主人で徹底した職人気質の一流の裁断士。
でも、その店内には銃を持った物騒な客たちも常に出入りしており・・・

印象的な役が多い名脇役マーク・ライランス(『ブリッジ・オブ・スパイ』『レディ・プレイヤー・ワン』『ダンケルク』『ドント・ルック・アップ』)堂々の主演作(『BFG』は未見)。
紳士服で有名なロンドンの“サヴィル・ロウ”(一説では背広の語源)で長年修行を積んだ熟練の裁断士をいかにもそれらしく見事に演じています。

受付係は『ゾンビランド:ダブルタップ』の陽気なナッツ・アレルギーのお姉さんと同じ人に見えないゾーイ・ドゥイッチ。
原題は“The Outfit”
主に衣服など旅行時の支度品一式を意味しますが、組織やグループの意味もあるとか。

しかし・・・
途中までは渋いし嫌いな展開じゃなかったんですけどね。
後出し要素が次から次へと多すぎです。
ここからはネタバレ危険! 未見の人はスルーを。









ただの仕立屋のオッサンにしては妙に落ち着きすぎとは思っていましたが、仕立屋は世を忍ぶ仮の姿で、実は凄腕の殺し屋?
正直言って興醒め。これじゃあよくある“舐めてたら凄い奴だった”パターンです。
ラストの刺青見せるあたりは下手するとギャグになりかねないような・・・
ディテールにこだわったいい感じの作品だったのにもったいない。
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