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RRRのKKMXのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.5
 ここの所ずっと新海誠考察をチマチマチマチマやって疲れたので、スカッと考察しないガーエーをキメようと思いまして、そうなったらばコレしかないと思い鑑賞ッッ!最高ッッ!

 とにかく外連味!外連味!何よりキメがビシッと決まって見栄を張る場面がとにかく熱いッッ!はっきり言って、これはインドの歌舞伎だね歌舞伎!

 英国に支配されていた時代のインドッッ!村娘を英国人に強奪され、奪い返すために立ち上がった、敵をどこまでも追い詰める最強の羊飼い・ビームッッ!そして、熱くたぎる思いを抱えながらも何故かイギリスの手先となっている決して屈しない超人警官・ラーマッッ!この好漢がある日、川で遭難した子どもを助けるために熱すぎる友情を結ぶッッ!もはや義兄弟ッッ!しかし、実は2人は敵対する関係……やがて運命の車輪が2人を数奇な運命に導いて行くのであるッッ!これがあらすじであるッッ!押忍ッッ!


 バーフバリに比べると物語に湿度があり、今回はちゃんと緩急がありましたが、とにかく山場の盛り上げ力は明らかに世界最強ッッ!とにかくキメ!キメ!キメ!外連味!外連味ッッ!しかも、ヒロイックでエピカルなBGMがこれでもかッッ!と煽る!煽るッッ!
 絶対、江戸時代の人たちは、歌舞伎を観てこういうテンションになっていたと思いますよ。白波五人男の口上とか出てくると、キターってなって、「成田屋ッッ!」とか叫ぶワケですよね。あとね〜、連想するのはロック様ですよ。ロック様のレスリングはラージャマウリ的なキメがバンバン出てくるんですよ。まぁロック様は面白が強いので、おかげで本作でキメが出てくる瞬間、爆笑しまくりでした。


【爆笑キメ場面】
 ラーマとビームが出会う子ども救出場面。橋の上のラーマと、川辺のビームが、何故か目が合うッッ!そして、ロープを使った奇想天外な動きで子どもを救出した2人は、ロープの使って空中で熱い握手ッッ!そしてこの瞬間、握手がレリーフのようになり、タイトルがバァーーーンと爆裂!熱すぎて爆笑!

 ラーマが敵陣に殴り込む場面。トラックの帆がバァーーンと開くと、虎やカモシカと共に、敵に襲いかかるラーマの姿がッッ!ここで空中に躍り出るラーマと獣たちの止め絵!熱すぎるッッ!爆笑!

 ラストの夜の森での英国軍団爆殺場面。敵の包囲がじわじわ迫る中、突如静寂を切り裂く弓矢の音がッッ!英国軍がハッと矢が飛んできた方向を見ると、後光をバックにあの男が登場ッッ!この姿、もはや神!神!そして紅蓮の炎が森を燃やすッッ!炎の弓矢に、水の中から槍を持って現れるあの男!ここも止め絵ッッ!爆笑!


 かつて90年代のメタルバンド・パンテラのボーカル、フィル・アンセルモは「俺たちの目的はバンドじゃねえ、究極だ」と名言吐いてましたが、ラージャマウリの目的も究極だな。映画というよりも、本作もバーフバリと同じく究極でしたね。
 まぁイチャモンつけるならば、インド映画なのに黒髪サラツヤロングの美人女優が出てこず、やや不満でしたね。あと、ビームがラーマを兄貴と呼びますが、『兄者』だったらもっと面白かったな。

 植民地時代のインドの話なので、まんま神話だったバーフバリとは違い、抑圧の痛みも描かれておりましたが、とにかく振り切っているので最高でした。ちなみに結構デカ目の劇場は満席。絶対リピーター多いだろ。あ〜面白かった。ちなみに観終わったら少し汗かいて超ハラが減りました。スポーツか!
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