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ザ・クレンジング 浄化者のkuuのレビュー・感想・評価

ザ・クレンジング 浄化者(2018年製作の映画)
3.0
『ザ・クレンジング 浄化者』
原題The cleansing.
製作年2021年。上映時間97分。

孤独となった少女の過酷な運命を描くリベンジ・サスペンスホラー!

疫病が広がり、次々と村民が亡くなる小さな集落で、若きアリスは疫病に罹った母を極秘裏に看病していた。
しかし、神父のトーマスが村に
"浄化者"を呼びよせ、疫病の感染拡大防止を理由にアリスの母を殺してしまう。

今作品の雰囲気は評価の割には驚きはあった。
衣装デザインと、作品の全体的な見た目には、十分な配慮がなされているように思いますし、想像する14世紀の姿は、ほんまにこないな感じやったんかなぁと思えた。
多少こだわるんなら、すべてが少しきれいに見え過ぎかもしれへんし汚して~。かな。
アントニー・スミス監督が、撮影監督や撮影スタッフの協力のもとで作り上げたこの作品は、個人的には悪くはなかったし、彼は明らかに自分のやっていることを理解しており、低予算にもかかわらず、よくできた映画のように見えました。
映画全体が非常にリアルで不吉な雰囲気に包まれており、肌に染み込んできてしばらくは離れへんかったし、テンポが遅いと感じ、あまりにも単調で、不必要に重くしている側面や部分があるのは否めないけど飽きるほどではないかな。
最後の1/3位は、いろんなことが起こり始め、ホラーファンなら楽しめるであろう場面かな。
アクションとバイオレンスがより頻繁になり、14世紀版『キャリー』のような展開になる。
今作品で一番面白いのはこの部分やったかな。
また、今作品の演技については、正直、無知からか見たこと聞いたことない役者陣ばかりで、比較的少数のキャストで構成された映画であったため、出演者はより多くのことを常に考えなければならず、個々の演技でより多くの映画を担わなければならなかったと思いますので健闘モノでしたよ。
んで、主演の女優レベッカ・アコック(アリス役)の前を全くもって知らないのですが、彼女は本当に作中のカリスマ性を持っていて(あくまでも本作品において)、主役をよく担っていました。
もし、観る側に魔術や迷信、古い時代に起こった歴史的な側面に興味があるなら、面白いか否かは別として、今作品は見る価値が十分にあったし、その点では、今作品を楽しめたかな。
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