天正十五年。豊臣秀吉の茶頭千利休(二代目中村鴈治郎)の娘、吟(有馬稲子)は、六年間一筋に慕い続けてきたキリシタン大名高山右近(仲代達矢)をむかえて喜びにもえた。しかし、妻のある右近はキリシ…
>>続きを読む昭和初期、林ふみ子は行商をしながら、母親と駄菓子屋の二階で暮らしている。八歳の時から育てられた父親に金を無心されるふみ子に、隣室に住む印刷工・安岡は同情するが、初恋の人を忘れられないふみ子…
>>続きを読む意志が弱くヤクザな仕事しかできない一人の男と、彼にふがいなさを感じながらもついていく一人の女の道行きを追っていく。
次代将軍・家光が毒殺されかかる事件が発生。その元凶は家光の弟・忠長を偏愛する北の方らのたくらみだった。そんななか、大久保彦左衛門のもとに新年の挨拶にやってきた一心太助。家光とうり二つの太助…
>>続きを読む厳しい戒律の殿堂たる禅寺の僧堂で、住職とその愛人の昼夜を分かたず傍若無人に繰り広げられるただれきった愛欲と、それを冷たく見守る少年僧の反逆と恐るべき復讐を描く文芸大作。
北斎(緒形拳)、お栄(田中裕子)、盟友・馬琴(西田敏行)の掛け合いは、テンポも間合いも超絶妙。「蛸と海女」の制作風景は変態的なラブシーンとしてトラウマ的に脳裏にこびりついてくる。創作者の飽…
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