木下恵介は戦後になってこのようなニューロティック・サスペンスも多く手掛けているのが意外。男女の共依存を描いた成瀬巳喜男の『浮雲』の先駆けみたいな怖い作品である。
どこまでも堕ちていく女の道行きが圧…
窃盗、美人局、強盗、傷害、たぶん詐欺などを繰り返す、足を怪我している、自称復員兵の男は押し入り強盗の際に警官を負傷させて、逃亡中。その男が踊り子をしている孤独な女に箱根駅に来いと強引に言い残す。ずる…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
モノクロ、スタンダード、48年、木下惠介監督。戦後で物資がないので、オールロケ、キャスト2人で撮影されたらしい。
序盤が列車と俳優のアップ、傾けたカットなど独特だけど、中盤のトンネルが海外の作品み…
日本の原風景が味わえる秀逸なロードムービー。
戦争直後、物がない時分だもんねー。
何はなくともここまでできる。お手本。
キャスト2人でロケ強行って感じで。
そんなゲリラ的な作り方がとてもかっこいい。…
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