みんなの言う通りワンカットで前景化していく殺陣も素晴らしいのだが、直前の与助夫婦のシーンにも横移動があり、壁(セット)を通過していく時代劇特有のカメラワークが遺憾なく発揮されている。
また中村竜三…
加藤泰の、高田浩吉主演の股旅もの。江戸を離れて故郷の九十九里浜へ。かつての親分は亡くなり、ワルの坂東好太郎が仕切っていた。浜の人々のために立ち上がるが…。酒に溺れる昔の仲間を立ち直らせ、壮絶な決闘ま…
>>続きを読むオープニングの出会いからして凄い。身投げを勘違いからの雨が降ってきて雨宿り。手ぬぐいのやり取りにもクスッとさせてくれるけど、高田浩吉が戸板を焚き木にしようと外してると布を裂く音が聞こえて木暮実千代が…
>>続きを読む山城新伍と木暮実千代との関係性の演出が実に見事。冒頭の身投げと勘違いしての出会いから余計な台詞を挟まず画面先行型で、雨宿りの場面での布巾や焚き火を取り合う可笑しみのあるやり取りからエピローグの言葉の…
>>続きを読む高田浩吉の乱闘に視線すら移さず、酒を煽る木暮実千代〜!いまさら気付いたけど顎のホクロがエロい…
やくざたちとの大立ち回りも良いが、相変わらず情緒ある描写もうまい。小石を蹴って水面を見つめる木暮実千代…
第二東映か。
弟を斬った男に惚れる女。
冒頭のぱっくり開いた着物から見える木暮実千代の背中にハッとさせられる。
加藤泰らしさはあるがまだあの圧巻の演出には至っていない。
それでもモノクロの映像に朝霧…
良くあるシナリオに覆い被さるような、上手さが歪にも思える加藤泰節。
特に木暮実千代が本格的に絡んでからのボルテージの高さは特筆に値する。チンピラと乱闘騒ぎを起こす高田浩吉を背景に呑む木暮実千代を捉え…