良い映画だった。戦中、戦後のある家族の親と長男の心の動きを中心に描いている。
精神も身体も成長期にある16才の長男は独立心もありながら親の意見を優先させる
優しい面もある。 戦時中はそれがひ弱に見…
母の田村秋子、父の笠智衆。息子の石濱朗(当時16歳デビュー作)と弟二人の家族。
戦時下の空襲で田舎に疎開する話。
きれいな三國連太郎。高峰秀子感がある櫻むつこ。いつもの笠智衆だけどこの作品ではあま…
純粋すぎる少年の目から観た戦争。10代という多感な時期に戦争を経験したことは、一生付いて回るのだろう。戦争一色であった時代に、そこから距離を取った父親は賢い。一番偉いのは、そんな夫を理解し支えた妻だ…
>>続きを読むオーディションで選ばれ、今作品がデビュー作となる石濱朗少年の、聡明で意思の強そうな瞳が美しい。
純粋で、母を想う気持ちのあまり、父を憎む少年を真っ直ぐに演じている。
戦時中であっても、この一郎のよ…
底抜けに健全なニッポンの家族の図と合唱とで頭おかしくなりそうになりながら観ていたけど、疎開先に行き敗戦色濃くなってくと浮き出てくるレッテル貼られる学者の多くを語らない父と軍国主義に染まるその他の村の…
>>続きを読むリベラルと軍国主義と東京と疎開先とで何を信じたら良いか分からない少年期。ただでさえ戦時中で多感な年には理解に余るわな。果報は寝て待て状態でちょっと投げっぱなしな感もある笠智衆が『早く大人になって欲し…
>>続きを読む全ての関係性がとろっとろに煮詰められていて、愛を通り越して気持ち悪さすら感じた。
1951年にこれを作って、何が言いたかったのか分からないなと。
まぁでも、大人の政治が子供の世界にも流れ込んで来…