Mayo

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのMayoのレビュー・感想・評価

3.7
結構分からなかったです!
IMAXの大画面で見たのに途中眠くなってくるくらいには分からない。

でもこの面白さやすごさを堪能したい自分もいて。
すごかったところ、とりあえずあげます。

身近な経理処理から始まる日常と地続きの家族の物語と、マルチバースという壮大な世界が同時にそこに存在していることがまずすごい。

それから、マルチバースという概念の中でも、他の世界にいる「自分」に助けを求められるという設定が新鮮だし、とでも素敵。私も他の世界にいる、「あの時別の選択をした自分」がどうなっているのか知りたいし、それでも今の自分が最高と思いたい。
マルチバースの世界に、いま自分の身の回りにいる相手もちゃんといる、という設定が家族映画を作るのには最高。
馬鹿な行動をすると、それが馬鹿げていればいるほど別の世界に飛べる、というのもこの映画の世界観をとっても表してて好きだった。この妙にグダッとした馬鹿馬鹿しさと、めちゃくちゃ大きなものと戦っている感じのバランスが新鮮だったな。

そしてこのはちゃめちゃな世界観の中で、それぞれの大切なシーンをしっかり演じ切っているミッシェル・ヨーとキー・ホイ・クァンが本当に素晴らしい。
娘役のステファニー・スーも母との関係に悩む姿が等身大でよかったな。

ステファニー演じるジョブ・トゥパキの衣装が渡辺直美的だなと思ってたら衣装担当が、LA育ちの日本人衣装デザイナーのシャーリー・クラタという人だった!石岡瑛子さんや草間彌生さんに影響を受けているとインタビューで読み、納得。

とにかく撮影量がものすごいだろうし(これでも色々カットしているとか)それをバキバキに重ねてくる編集もすごい。ラストの畳みかけはよく分からないながら圧巻でした。
ダニエルズの頭の中どうなってるんだ?と思った。
もうちょっと理解したいし堪能したいのでもう一回観ようかな。
Mayo

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