Mayo

アシスタントのMayoのレビュー・感想・評価

アシスタント(2019年製作の映画)
3.3
ジュリア・ガーナーを見に。

ジュリア演じる映画会社のアシスタント・ジェーンの一日が淡々と描かれる90分。
途中で日替わりしたかな?と思うのだけど、衣装が同じなのでおそらく一日なのだなと。(この薄手の淡いピンクのトップスが派手さはないのにとても可愛くて印象的)

一日の間によくこれだけの業務量をこなすなぁと思いながら、上司からのパワハラや男尊女卑な感じ、同僚とも男2:女1でやや仲間外れな感じとか、全てがリアルな居心地の悪さ。
監督はドキュメンタリー作家のキティ・グリーン。数百にも及ぶ労働者へのインタビューとリサーチを元に作られたお話しだそう。

ジェーンを正面真ん中に捉えた画角が多く、これはジェーンを見るための物語なんだと強く認識させられる。
それから、ジェーンが食べるもの、作業するもの、など手元のカットも多くて印象的。
パワハラ、セクハラの大元となる会長は声のみで出てこない。

自分だったらどんな決断をするだろうか?と思うけれど、やっぱりいまの社会でジェーンのような立場の場合、こうせざるを得ないし、そう思ってしまう自分にやるせなさを感じた。
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