Mayo

バービーのMayoのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
4.2
グレタ・カーウィグ作品は私的に外れがないのでバービーも楽しみにしていました!

バービーの世界観でライトに楽しませつつ、家父長制に対する直球のメッセージがストライクゾーン目掛けて全力で投げられているような。それをガシッと受け止めたい!とキャッチャーの気持ちで目を見開いて楽しみました。

「2001年宇宙の旅」へのオマージュがティザーとして出てきた時点で最高!と思ったけど、全編にそんな小ネタが散りばめられていてくすくす笑っちゃう。
世界観はぶっ飛んでるんだけど、それでいて細かいところにあるあるがたくさんあって。マンズワールドの描写も最高に面白かった。

そして出てくるキャストがみんな最高。
まずグレタ監督、セックスエデュケーション大好きじゃない?メイヴにエリック、アダムまで3人も!ニヤつきが止まりませんでした。
そしてバービーの会社で働くグロリアを演じるアメリカ・フェレーラ。アメリカといえば、「アグリー・ベティ」は私の青春時代の思い出の作品の一つ!アメリカが40代になり母親役になって。普段のイケテナさと、キレた時のカッコ良さが、やっぱりこの人半端ない!
後半にあるグロリアの演説は共感しながら泣きながら観ていました。言っていること全てにうんうんと頷けた。もう一度ゆっくり見直して書き出したいくらい大事な言葉たちでした。

こんなにど直球のフェミニズム作品だけど、バービーであるがゆえに映画館に若い子がたくさん見に来ていて、最高だなと思った。ピンクの服でコーデして見に来てたような人がどんなことを感じたのかちょっと興味ある。
Mayo

Mayo