ケイスケ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのケイスケのレビュー・感想・評価

3.1
🪨)))<来ないで!  👀🪨)))

エヴリンは優柔不断な夫ウェイモンドと反抗期の娘、頑固な父と暮らしながら、破産寸前のコインランドリーを経営している。税金申告の締め切りが迫る中、エヴリンはウェイモンドに並行世界に連れて行かれる。そこでカンフーマスターさながらの能力に目覚めたエヴリンは、全人類の命運を懸けて巨大な悪と闘うべく立ち上がる。

タイトル覚えるまで時間がかかった😞笑。第95回アカデミー賞において、作品賞、監督賞を含む7部門受賞おめでとうございます。アジア系やマイノリティな主要人物にくわえ、下ネタギャグ満載な作風でここまでオスカーを取るのはなかなかできることじゃないと思います。非常におめでたい🎉

マルチバース(多元宇宙)の映画は、やはりマーベル映画が今の映画業界で目立っていますが、いち家族のストーリーをマルチバースとして見せる作品は後にも先にも本作くらいでは。役者はみんな素晴らしく、特に賞を総なめにしたキー・ホイ・クァンは役柄や台詞もオイシイので非常に良いキャラでしたね。アカデミー賞授賞式のハリソン・フォードとのやり取りいいよな〜あれは泣くよ😭

映像面でも見応えがあり、特に並行世界のエヴリンが連続で映し出されるところは圧巻。ここちょっと点滅で頭が痛くなったけど笑。石のとこもシュールで良いよね。エヴリンの行動が他の世界のエヴリンに影響を与えたり脚本もよくできていると思います。大画面でこの映像を観るだけでも映画代の元は取れます。

じゃあなんで点数が微妙かといえば、個人的な意見としてギャグが全く合わずに苦痛だったのとテンポがひたすら悪いと思ったから。『スイス・アーミー・マン』を観た時も思ったんですけどこの監督とセンスが全く合わないです。何よ指がソーセージの世界って。こんなしょうもない話にまで無理くり良い話を描かなくていいよ。

あとエヴリン一家の問題解決までが長い。あまりにも引っ張りすぎて「これ映画内で解決しないんじゃねえか?😥」と思ったほど。ラストの敵を救うとこもスロー多様でまあ長い。あと引っかかったのはジョイの彼女、ベッキーが単なる舞台装置になってて感情がよくわからないとこですよね。あれ普通ならエヴリンの反応にもっと怒るんじゃないか。最後のメッセージ性も意外と普通…それが良いという意見もあると思いますが。

要は一つの問題解決までが長すぎて途中からダレてくるんですよね。映像表現は凄いのに退屈な時間が多かったのはやはり脚本の問題だと思う。ただツボにハマる人も多いし、この話題作は絶対に映画館で観るべきだと思います。余談ですが尻に刺してパワーアップするとこでちょっと自分の肛門が「痛っ🥺」って言ってた気がする笑。