ククレ

すずめの戸締まりのククレのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

新海誠監督の映画は好きやけど、この作品は観るタイミングがなくて見逃してた。金曜ロードショーではじめて観たら…。まぁまぁ楽しめたかな…。
でも、ツッコミどころは多いな。

以下はネタバレ…







やっぱり「しゃべる椅子」が駆け回る姿には無理があるような…。
草太は早々に椅子に変えられてしまうから、鈴芽が草太のために命をかけることにあまり説得力がないんやなぁ。
行く先々で出会う人たちも、こんな訳わからん「家出少女」をあっさり受け入れすぎやで。
あの白猫がなぜ「ダイジン」って言われてるのかよくわからん!たしかSNSで名付けられてたと思うんやけど、白猫自身も「ダイジン」って言うてるやんけ。
まぁ、ファンタジーやから細かなことは気にしなくていいか。私の好みの問題なのかも?

「阪神大震災」「関東大震災」「東日本大震災」が大きなテーマになっている。新海監督は、「君の名は」でも「天気の子」でも「大災害からの復興」を描いていたなぁ。要石を突き刺してミミズを押さえて、扉に戸締まりをするという「儀式」は、「災害の元凶を封印したい」という日本人の切なる願いに他ならない。鈴芽が宮城へ行って四歳の自分に会って抱きしめるシーンでは、かなり涙腺が緩んだ。

ただ、映像はきれいなんやけど、あまり心躍らんなぁ…。なんか既視感があるねん。「ジブリっぽい」んやね〜。
ミミズが立ち上る姿は「もののけ姫のダイダラボッチ」みたい。喋る猫とか「ルージュの伝言」の劇伴は魔女の宅急便のまんま。常世の世界はハウルの動く城の過去の世界みたい。もっと新海監督独自の「見たことのない」映像が見たかったなぁ。

あと、劇伴がことごとくダサかった。なぜか80年代のポップスが多すぎて、合ってない。RADWIMPSの「カナタハルカ」はとてもいいんやけどなぁ。
ククレ

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