チリで120年ほど前に作られて最近発掘されたという設定のストップモーションアニメで少女ネクロマンサーの実演とその顛末が描かれる。
骨を踊らせたり骨に火をつけて肉体を復元して人間パズルしたり結婚ごっこ遊びをしたりと、ストップモーションアニメらしいポップさとグロテスクさが同居した粘土の造形で常識から逸脱した不道徳さを徹底していておもしろくて良かったと思う。
フィルム傷や画面揺れ、フリッカー現象の度合いで、なんとか復元されたものの修復は不完全で長く封印されていた映像といった雰囲気を作っていたと思う。
劇中で復元されたふたりの人間が実在していてどんな人物だったかという情報は見た後に知った。パンクな映画だ。
同じ監督で作られたというミュージックビデオ、Radioheadのメンバーで結成されたThe Smileの『Thin Thing』をYouTubeで見たら、この映画とほぼ同時期に作られたんだろうなという感じだった。