ダイアー教授

TAR/ターのダイアー教授のレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.8
題:誰もがリディアを嫌いになる
製作:2022年、アメリカ
監督・脚本: トッド・フィールド

主演はケイト・ブランシェット、ケイト様。
本作、完全に映画用の作り話だがドキュメンタリックなタッチでリディア・ターは実在の人物なのか?
って感じてくる。

架空の人物を実在に感じさせるケイト様の演技力はスゴい!

ちょっと長くて、話がキナ臭くなるまで時間がかかる。
最初、リディアの日常が淡々とダラダラと描かれる。
で、「燃ゆる女」が参戦して、「キャロル」と絡み始めて、ざわざわする。

しかし、本格的にキナ臭くなるのは映画が半分を過ぎてからだと思う。
リディアのアレが明るみになってから…

主人公のリディア・ターを演じるのは愛しのケイト様。
いくつになっても、何の役をやってもお美しい!
しかし、リディアは非情で、高慢チキで、他人を傷つけてもどこ吹く風のクソ女。
いや、クソババアだ!
みんな嫌いになるのではないだろうか?これが作り話であることも忘れて。

俺はこんな女…こんな女が腐ったような女、大っ嫌いです!
見た目がケイト様でも。

長くて退屈な映画かも知れないが、見応えはいっぱいある。
サビから始まるAKBの曲やK-POPじゃない!
長さに耐えて、多くの人に見て欲しい映画であることに違いない。