Jaya

ハバルダのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

ハバルダ(1931年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

教会の解体にまつわる対立を描くプロパガンダ映画。ハバルダはロシア語で「道をあけよ」だと最後に教えてくれます。

偽りの歴史と伝統に縋る反動勢力に対して自存のため欺瞞を暴き闘争を挑むことで勝利を得る極左的労働者たち。という筋ながら、必ずしもプロレタリアート的視点ではなく面白かったです。

解体の危機にあった歴史ある教会を目の当たりにした歴史家は賛同者とともに会長のもとへ。その過程で扱き下ろされる無感情な役人。会長の豪勢な葬式の空想がアヴァンギャルド。解体阻止を勝ち取るも、アレクサンドル3世の石板を発見したプロレタリアートの勝利。一貫して年寄りは反動、若者はプロレタリアートとして描かれます。最後はハバルダ!

五カ年計画のど真ん中にそれを揶揄してる表現もあったりして、何でこんなの撮れたのか、無事だったのかと本気で心配になりつつ、エネルギーを感じる表現の数々を楽しめた作品でした。
Jaya

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